ベリンガー
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ベリンガー(Behringer)は音響機器メーカーである。1989年にドイツのウィリッヒで、ユーリ・ベリンガーにより設立。当初はユーリ・ベリンガーの自宅の台所が工房を兼ねていた。
社是は「性能は倍に、価格は半分に (Double the features at Half the price)」である。
歴史
ユーリ・ベリンガーは1961年にスイスで生まれ、ロベルト・シューマン音楽院(現在のロベルト・シューマン大学デュッセルドルフ)でピアノを学びつつプロの演奏家として活動していた。ユーリはある時、ロベルト・シューマン音楽院の備品の音響機材の貧相さに呆れ、ある機材を分解してみたところ、「100ドルの原価のものが1000ドルで売られている」ことを発見し、エフェクターの自作に取り組むようになる。
ユーリの作るエフェクターが売れたため彼は会社の設立を決断。翌年には香港に製造ラインを確保し、製品の製造を開始する。
しかしヨーロッパ本社と香港の契約工場との間のコミュニケーションがなかなか上手くいかず、製品の品質確保に問題を抱えていたため、1997年にはユーリ自身が香港に居を移し、製造ラインの指揮に当たるようになった。だが、それでも契約工場の品質軽視の姿勢を解決出来なかったため、2002年には中国本土の中山市に自社工場「ベリンガー・シティ」を建設。
近年では部品の内製も開始している。
「ビューゲラ」ブランド
ベリンガー社はイギリス領ヴァージン諸島に関連会社「レッドチップ・カンパニー」を設立し[1]、2008年夏のNAMMショーにおいてギター用アンプブランド「ビューゲラ」の商品群を公開した[2]。
「ブゲラ」ブランドの商品も「ベリンガー」ブランド同様、中山市のベリンガー社工場において製造されており、その安価な価格設定を評価する意見もある[3]。
参考資料
- ベリンガー社社史-歴史節の記述は全てこれによる