プラチナコガネ

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プラチナコガネ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 (鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
: コガネムシ科 Scarabaeidae
: プラチナコガネ族
: プラチナコガネ属 Plusiotis

プラチナコガネ中南米に生息するコウチュウ目コガネムシ科のグループで約 50 種が知られている。主に山地の雲霧林に生息し、独特の金属光沢が特徴。なお、スジコガネ科プラチナコガネ属のなかでも独特の金属光沢があるものを日本では総称してプラチナコガネとよぶが、本稿はこのことを指す。

生態

個体や種類ごとに色が違うものが多く、金色銀色のほか、の個体もいるが、いずれにせよ周辺の風景も映るほどの光沢がある。主に山地の雲霧林に分布し、夜は明かりに飛んでくる。大きさは2~3cmとコガネムシ科としてはやや大きめで、食性は広葉樹から針葉樹まで多様であるが、食べる物によって模様が違う。しかし金色銀色に輝く種類の生態や必要性は不明。おもに夜行性と考えられているが、日中も盛んに飛び回ることが多いため、昼行性の可能性もある。また、その光沢から「ジュエル」「森の宝石」などといわれている。[1]

特徴

尿酸分子の化学式構造
  • プラチナコガネ属の羽には金属色をだすほどの大きな複屈折を持つ物質は含まれていないがのラセンの周期が羽の厚さ方向で変化している。(すかしのような感じである。)
  • プラチナコガネ属の羽には尿酸分子がふくまれていることが明らかにされている。尿酸分子により複屈折がより大きくなるので金属光沢を出すことが出来ると考えられている。[2]

ギャラリー

参考文献

脚注

  1. ^ そのためか、標本も取引されている。高いものだと16万円のものもある。
  2. ^ 実際は少し光沢を出しやすくなる程度である。

関連項目

外部リンク