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コロジオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピロキシリンから転送)

コロジオン(collodion)は、セルロースグルコース単位につき、2ヶ所に硝酸エステルを持つニトロセルロース(ピロキシリンと呼ぶ)をエタノールジエチルエーテルの混合液に溶かしたもの。粘りけのある液体であり、傷口に塗ると耐水性の皮膜を作るため、水絆創膏として知られている。名称はギリシャ語の「Kollodes(にかわ状の)」に由来する。

写真湿板

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写真湿板(またはコロジオン湿板写真法)とは、コロジオンを用いた写真方式である。ガラス板の上にコロジオン(感光剤の定着材として)と硝酸銀溶液(感光剤として)を塗布し、それが乾かないうちに撮影を行う。この写真法が開発されるまでは既存の写真法で10秒から1分くらいの露光が必要であったが、この写真法では5秒から15秒の露光で撮影が可能となった。

関連項目

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