ピアノ協奏曲第2番 (リャプノフ)

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ピアノ協奏曲第2番ホ長調 作品38は、セルゲイ・リャプノフ1909年に作曲したピアノ協奏曲。演奏時間は約20分。

概要[編集]

リャプノフは1909年、彼が50歳の時に2番目のピアノ協奏曲を作曲した。作品は、他の事で多忙だったため、手直しを部分的にしか行わなかった。1910年の100年前にはショパンが生まれている。リャプノフとバラキレフは、作曲をする内に親密な関係になっていった。バラキレフはショパンの旋律による組曲を、リャプノフはショパン生誕の地ジェラゾヴァ・ヴォラを元にした交響詩を作曲した。両作品は1910年2月、ショパン生誕100周年祭にてリャプノフの指揮で行われた。バラキレフは、1910年5月29日に死ぬまでは長くなかった。彼は、体力が弱ってきて寿命が近づいてきていると感じたため、リャプノフに自身のピアノ協奏曲第2番を完成させるよう依頼し、リャプノフは見事にそれを行った。同年12月、自身のピアノ協奏曲第2番を含むバラキレフ追悼コンサートが、リャプノフ指揮の下で行われた。

楽曲構成[編集]

作品はリストの明らかな影響が指摘され、リストのカデンツァ超絶技巧が点在している。曲は金管によって開始され、ピアノオーケストラを伴って明るく優美に加わる。やがて、自身が完成させたバラキレフのピアノ協奏曲第2番の旋律が現れる。

  • Lento ma non troppo
  • Allegro molto ed appassionato
  • Allegro molto
  • Lento ma non troppo
  • Allegro molto