パデル
パドルテニス(Padel Tennis、簡潔に Padel)は、ラケットを用いたスポーツで、スペインやラテンアメリカ諸国で特に盛んに行われており、プロツアーもある。アメリカ発祥のPaddle tennisとは別のスポーツ。
概要
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d9/PadelCourt_01.png/220px-PadelCourt_01.png)
パドルテニスは通常は二人一組(ダブルス)で、テニスコートの半分ほどの広さの閉鎖された場所で行う。使用するボールおよび得点の方法はテニスと同じであるが、最大の違いはコートが壁で囲われていることであり、スカッシュと同じような動きをするボールをプレーすることになる。
ラケットは木や金属で作られた板状のものに穴を開けたものを使う。
歴史
このスポーツは1970年代中頃にメキシコのEnrique Corcueraによって発明された。現在はスペインおよびラテンアメリカ諸国でもっとも一般的であるが、ヨーロッパや他の国々の間へも急速に普及しつつある。スペイン南部のコスタ・デル・ソルは多数のイギリス人が訪れる保養地であるが、ここでもパドルテニスは盛んに行われており、これがイギリスに普及するきっかけとなっている。
特徴
パドルテニスは同じようスポーツであるスカッシュに比べると肉体的な負担が少なく、年齢や技能の巧拙に関わらず楽しむことができる。ほとんどの人は20分もあればプレーの要領をつかむ事ができ、ゲームを堪能することができる。これはテニスのように強いショットやサーブ力に左右されることが少ないせいもある(パドルテニスのサーブはアンダーハンド)
コート
縦20メートル、横10メートルのコートの中央にネットを張って行う。大きな特徴として、両方のエンドラインの後方に幅10メートルで両端からサイドライン沿いに4メートルせり出し部分がある「コ」の字型の壁があることである。壁の高さは3メートルで、コンクリートや強化ガラス製などである。また、コート全体を高さ4メートルの金網やフェンスで囲う。
ルール
使用するボール、得点の数え方はテニスと同じ。
- サーブ
- 一度バウンドさせてからアンダーハンドで対角側のサービスコートに入れる。テニスと同様2回までサーブできる。
- ファール
- コートで2バウンド以上してから打ちかえす。
- ボールが直接相手側の壁やフェンスに当たってしまった(自分のサイドの壁などに当てて打ち返すのはかまわない)。
- ボールが体に当たってしまった。
- 打ち返されたボールがコートでワンバウンドしたあと、囲っているフェンスを越えた。
- 以上の場合はファールとなり、相手側の得点となる。
外部リンク
- 国際パドル連盟公式ホームページ(スペイン語)
- 英国パドル連盟(英語)