ハンゴンソウ

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ハンゴンソウ
2008年8月 尾瀬
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: キオン属 Senecio
: ハンゴンソウ S. cannabifolius
学名
Senecio cannabifolius Less.
和名
ハンゴンソウ(反魂草)

ハンゴンソウ(反魂草、学名 Senecio cannabifolius)はキク科キオン属多年草

特徴

茎の高さは2mほどになり、茎や葉柄は赤みを帯びる。は葉柄をもち、茎に互生する。形は羽状深裂で3から7つの深い切れ込みが入る。先は尖り、縁は鋸歯状で、裏がざらつく。

花期は7月から9月で、茎の上部に径2cmほどの黄色い頭花を散房状につける。

頭花は同属のキオンに似るが、キオンの葉は切れ込まない。葉の切れ込みは別属の帰化植物であるオオハンゴンソウに似る。

利用

春の若い芽は山菜となるが、あくが非常に強い。廣野(1993)によれば、ラットに肝ガンをおこす。

画像

分布と生育環境

日本では、北海道、本州の中部以北に、アジアでは、樺太、カムチャツカ、アリューシャン、シベリア東部、朝鮮、中国に分布し、山地の湿った草地、湿原、林縁に自生する。

参考文献

I Hirono.(廣野 巖) Edible Plants Containing Naturally Occurring Carcinogens in Japan. Jpn J Cancer Res. 1993 Oct;84(10):997-1006.