ノジスミレ

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ノジスミレ
Viola yedoensis
Viola yedoensis(2009-1-16)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: キントラノオ目 Malpighiales
: スミレ科 Violaceae
: スミレ属 Viola
: ノジスミレ V. yedoensis
学名
Viola yedoensis Makino
シノニム

Viola alisoviana Kiss.
Viola philippica auct. non Cav.

和名
ノジスミレ
変種

ノジスミレ(野路菫、Viola yedoensis[1])は、スミレ科スミレ属多年草。日当たりのよい道端などに生える、日本では比較的普通に見られる野草である。

ホンスミレViola mandshuricaによく似る。

特徴

スミレViola mandshurica)によく似た濃紫色の花をつけるが、より素朴な感じがする。またスミレよりもやや花期が早く、香りが強いのも見分けるときのポイントになる。生育地はアリアケスミレと同じように、低地の人里周辺に限られ、山のなかや高原などで見かけることはまずない。田畑の周辺など日当たりのよい乾き気味の環境を好む。秋田県を北限に屋久島まで分布する。スミレに比べると草丈が伸びず、4~8cmにしかならない。花期の葉は長さ3~6cmの細長いへら形~長披針形で葉のふちが波打って見える。花はスミレよりもやや青みの強い濃紫色で、直径1.5cm前後になり、花弁のふちが波打つ。側弁はふつう無毛。花が白色のものをシロノジスミレという。花期は3月~5月。

品種

オトコノジスミレ Viola yedoensis f. barbata
側弁基部に毛がある。
ケナシノジスミレ Viola yedoensis f. glaberrima
全体に毛がない。鹿児島県や八丈島など、暖かい地方で見られる。

脚注

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月30日閲覧。

参考文献

  • 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、239頁頁。ISBN 4-635-07001-8 
  • いがりまさし『日本のスミレ』高橋秀男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1996年、138-139頁頁。ISBN 4-635-07006-9 
  • 山田隆彦『スミレハンドブック』文一総合出版、2010年、58頁頁。ISBN 978-4-8299-1077-1 
  • いがりまさし『増補改訂日本のスミレ』高橋秀男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2005年1月、138-139頁頁。ISBN 4-635-07006-9 

関連項目

外部リンク