ネムリブカ
ネムリブカ | |||||||||||||||||||||||||||
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Triaenodon obesus
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Triaenodon obesus Rüppell, 1837 | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Whitetip reef shark |
ネムリブカ Triaenodon obesus (眠鱶、睡鱶、英名:Whitetip reef shark、ホワイトチップ・リーフ・シャーク)は、メジロザメ目メジロザメ科 Carcharhinidae に属するサメ。暖かい海のサンゴ礁に住み、体長2m程度に成長する。鰭の先端の白い斑点が特徴。夜行性である。ネムリブカ属 Triaenodon は、ネムリブカ1種のみ。
分布・生態
太平洋からインド洋の熱帯海域、とくにサンゴ礁で多く見られる。日本近海にも生息する。普段は浅いところで生活しているが、水深300mの深さにも現れる。一般に、外洋で回遊する習性はなく、海岸からあまり離れない浅瀬の海底に定住する。夜行性で、夜間、活発にサンゴの間を動き回って餌を探す。昼間は逆に、岩陰や洞窟の中で身を潜めている。餌は甲殻類や頭足類、それにサンゴ礁の魚などであり、サンゴ礁の生態系では食物連鎖の頂点に位置している。また、単独でいるよりも、群で行動することが多い。食用にする事もあるが、生息環境によってはシガテラ毒を持っている事があり、食べると中毒する事がある。
形態・生殖
体長は最大で2.1m~2.5m。平均的な個体は1.5m程度である。背鰭と尾鰭の先端に白い斑紋があるのが特徴。頭部は扁平で、先端は尖らない。また、両側には2本の鼻弁(ひげ)がある。体色は灰色~やや茶色。胎生で、雌は一度に1~5尾の子供を産む。妊娠期間は少なくとも5ヶ月間あり、産まれてくる子供は体長50cm程度である。寿命は25年以上と見積もられている。5年で成熟する。
人との関わり
日本では沖縄など、伝統的なネムリブカ漁が行われている地方がある。これは昼間海底で休んでいるネムリブカの尾鰭に、先端が輪になった縄をくくりつけて船上から引っ張るという単純なものである。捕えたものは食用にされる。ネムリブカは昼間は休んでおり、また動いてもその動きは鈍いので、とくに危険ではない。しかし、夜は活動的になり、集団で餌を探すので注意が必要である。また、おとなしいからといって無闇に手を出すと反撃してくることもあるので、そっとしておいた方が無難である。
関連項目
外部リンク