セネガル川
セネガル川(セネガルがわ)は、アフリカ西部を流れる河川である。流域はギニア、マリ、モーリタニア、セネガルにおよぶ代表的な国際河川である。流域各国の共同管理のためにセネガル川開発機構(仏語:Organisation pour la mise en valeur du fleuve Sénégal)が組織されている。 上流域は歴史的に金を産出したと言われ、砂漠の塩とともにサハラ交易が発達した。そのため地中海沿岸から到達し、大西洋へ抜ける探検が行われた。
流路
上流部はギニアに発するバフィン川とバコイ川であり、マリのバフーラベで合流してセネガル川となる。セネガル川は北西に流れ、セネガルとモーリタニアの国境となり、サンルイ州の州都サンルイで大西洋に注ぐ。河口付近の三角州には世界遺産に登録されているサン=ルイ島がある。
河川施設
セネガル川には2つの大きなダム(ジャマ・ダムとマナンタリ・ダム)が、下流と上流にそれぞれ建設されている。ジャマ・ダムは1986年に建設されたセネガル川の河口近くにある海水の流入を防ぐためのダムであり[1]、川を淡水化して稲作などの農業開発が進められている。流域の淡水化の弊害として、住血吸虫症の増加が指摘されている。
支流
- ファレメ川
- Karakoro川
- Gorgol川
脚注
- ^ 「西部・中部アフリカ」(ベラン世界地理体系9)p87 田辺裕・竹内信夫監訳 朝倉書店 2017年1月15日初版第1刷