コニフェリルアルコール

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コニフェリルアルコール
IUPAC名4-(3-ヒドロキシ-1-プロペニル)-2-メトキシフェノール
別名4-ヒドロキシ-3-メトキシシンナミルアルコール
分子式C10H12O3
分子量180.20
CAS登録番号458-35-5
形状無色結晶
融点74 °C
沸点163-165 °C
SMILESOC/C=C/c1ccc(O)c(OC)c1

コニフェリルアルコール(Coniferyl alcohol)は有機化合物の一つである。無色の結晶であり、重要なモノリグノールフィトケミカルの1つでもある。生体中ではフェニルプロパノイド代謝系を通って作られ、リグニンリグナンの前駆体となる。またオイゲノールスチルベンクマリンを合成する原料になる。安息香には多量のコニフェリルアルコールおよびそのエステルが含まれている。

他のリグニンのモノマーであるシナピルアルコールパラクマリルアルコール被子植物草本のみに含まれるのに対し、コニフェリルアルコールは被子植物でも裸子植物でも見られる。

関連項目[編集]