ゲームバランス

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ゲームバランスは、ゲームの解説として使用される用語のひとつ。ゲームの難易度と快適さについてのバランスを指す。

概要[編集]

ゲームバランスは、ゲームを成立させるために取られた均衡(バランス)を総称したもので、特にコンピュータゲームテーブルゲームの難易度についてのバランスを指す。バランスをとるためにキャラクターやアイテムの性能を上げることを「バフ(buff)」、その逆を「ナーフ(nerf)」と呼ぶ[1]

ゲームバランスにはさまざまな要素が関わっているが、主要なものとして難易度と快適さのバランスがある。ゲームが易し過ぎたり、逆に難し過ぎたりする場合にはゲームバランスは良いとは言えない。評論家荻上チキは、「操作的快楽」「攻略的快楽」「上達的快楽」の3つをゲーム性と呼び、これらのゲーム性を効果的にプレイヤーに与えるように設計されたゲームのことを「ゲームバランスが高い」と評価するのだと述べている[2]

ゲームバランスはコンピュータゲームを面白くするために欠かせない。ゲームシステムが一定のゲーム性を持つものであれば、あとはゲームバランスがそのゲームの楽しさを決める、とも言える。しかし、「楽しさや面白さとは何か」ということを判断するのは難しいため、ゲームバランスという言葉は、しばしば曖昧に使用されている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ゲームの「ナーフ(弱化)」や「バフ(強化)」という言葉はいつから使われるようになったのか?GIGAZINE、2020年2月6日
  2. ^ 荻上チキ『社会的な身体~振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』講談社、2009年、166頁。ISBN 978-4062879989