グローブ座
ヴァーツラフ・ホーラーが1647年に描いたスケッチ[1] | |
概要 | |
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住所 |
Maiden Lane (now Park Street) Southwark[2][3] London England |
座標 | 北緯51度30分24秒 西経0度05分42秒 / 北緯51.506770度 西経0.094943度 |
所有者 | 宮内大臣一座 |
文化財指定 | Demolished |
種類 | エリザベス朝演劇 |
座席数 | 3,000–seated and standing |
建設 | |
開業 | 1599 |
閉鎖 | 1642 |
再建 | 1614 |
設計者 | Peter Street (carpenter) |
グローブ座(-ざ、Globe Theatre)は、エリザベス朝を代表する劇場の一つ。1598年、ロンドンのテムズ川の南岸に建造された。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲が数多く初演された劇場として、演劇史に名を残している。
劇場は木造で、20角形の円筒型をなしている。中央の中庭部分は、立ち見客用の平土間と、建物から土間に突き出す形で設置された舞台からなっていた。円筒の部分は桟敷席となっており、追加料金を払った観客が上がっていくことができた。桟敷席では、座って舞台を見下ろしながら観劇することが可能だった。
舞台上には2本の柱がそびえていた。この柱は劇的効果を高めるように演出されることもあったが、柱より奥で演じる俳優の演技を隠してしまうこともあった。ただし、当時の観客は、好きなときに見やすい場所に移動して見るという観劇スタイルだったので、大きな問題にはならなかったという。
舞台奥には俳優や装置の出入り口があり、その向こう側は、楽屋や、劇場の外に通じていた。劇場の外も、群衆シーンや軍隊の行進シーンに出演する俳優の控え場所や、「遠くから聞こえてくる効果音」を発生させる場所として使われた。舞台奥二階にはバルコニーがあった。その他、舞台面にはセリや吊り物を上下させる機構などがあったことも知られている。
1613年、『ヘンリー八世』の上演中、装置の大砲から出た火によって火災が発生し焼失したが、翌年には再建された。
1642年、清教徒革命の影響で劇場は閉鎖。1644年には取り壊された。
- 早稲田大学構内にある演劇博物館は、グローブ座の構造を参考に、正面が舞台になるよう設計されている(設計は今井兼次)。
- 1988年には、グローブ座を模した東京グローブ座が、東京都新宿区百人町に建造された(設計は磯崎新)。
1997年には、ロンドンにグローブ座が復元された。
脚注
- ^ Cooper, Tarnya, ed. “A view from St Mary Overy, Southwark, looking towards Westminster, c.1638”. Searching for Shakespeare. London: ナショナル・ポートレート・ギャラリー. pp. 92–93. ISBN 9780300116113
- ^ Mulryne, J R; Shewring, Margaret (1997). Shakespeare’s Globe Rebuilt. Cambridge University Press. ISBN 0521599881
- ^ Wilson, Ian (1993). Shakespeare the Evidence. London: Headline. xiii. ISBN 0747205825