グローブ座

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座標: 北緯51度30分25秒 西経0度05分41秒 / 北緯51.506932度 西経0.094598度 / 51.506932; -0.094598

グローブ座
ヴァーツラフ・ホーラーが1638年頃に描いた再建後のグローブ座のスケッチ[1]
イングランドの旗 イングランド
都市 ロンドン
住所 サザーク メイデン・レーン(現パーク・ストリート)[2][3]
所有者 宮内大臣一座
収容人数 3,000名
種類 エリザベス朝演劇
開業 1599年
再建 1614年
閉鎖 1642年
グローブ座の復元断面図(1958年)
復元されたグローブ座(シェイクスピアズ・グローブ)
同上内部

グローブ座(グローブざ、Globe Theatre)は、ロンドンテムズ川南岸(サウス・バンク)のサザーク地区にあった劇場。1599年開業。ウィリアム・シェイクスピア戯曲が数多く初演された劇場として、またエリザベス朝を代表する劇場の一つとして演劇史に名を残している。

劇場は木造で、20角形の円筒型をなしている。中央の中庭部分は、立ち見客用の平土間と、建物から土間に突き出す形で設置された舞台からなっていた。円筒の部分は桟敷席となっており、追加料金を払った観客が上がっていくことができた。桟敷席では、座って舞台を見下ろしながら観劇することが可能だった。

舞台上には2本の柱がそびえていた。この柱は劇的効果を高めるように演出されることもあったが、柱より奥で演じる俳優の演技を隠してしまうこともあった。ただし、当時の観客は、好きなときに見やすい場所に移動して見るという観劇スタイルだったので、大きな問題にはならなかったという。

舞台奥には俳優や装置の出入り口があり、その向こう側は、楽屋や、劇場の外に通じていた。劇場の外も、群衆シーンや軍隊の行進シーンに出演する俳優の控え場所や、「遠くから聞こえてくる効果音」を発生させる場所として使われた。舞台奥二階にはバルコニーがあった。その他、舞台面にはセリや吊り物を上下させる機構などがあったことも知られている。

1613年6月29日、『ヘンリー八世』の上演中、装置の大砲から出た火によって火災が発生し焼失したが、翌年には再建された。

1642年清教徒革命の影響で劇場は閉鎖。1644年には取り壊された。1970年、アメリカ出身の映画監督・舞台監督・俳優で赤狩り後にイギリスに移住したサム・ワナメイカーがグローブ座再興のために基金を設立し、1997年には、サウス・バンクのグローブ座跡地から北西約200mほど離れたテムズ川沿いの場所に復元された。「シェイクスピアズ・グローブ(Shakespeare's Globe)」と呼ばれているこの建物は16世紀末の姿を再現した木造建築で、鋼材などは使用されていない。

グローブ座を模した劇場はアメリカやドイツなど各地に多数建てられ、シェイクスピア演劇の上演などに供されている。

脚注[編集]

  1. ^ Cooper, Tarnya, ed. “A view from St Mary Overy, Southwark, looking towards Westminster, c.1638”. Searching for Shakespeare. London: ナショナル・ポートレート・ギャラリー. pp. 92–93. ISBN 9780300116113. 
  2. ^ Mulryne, J R; Shewring, Margaret (1997). Shakespeare’s Globe Rebuilt. Cambridge University Press. ISBN 0521599881. 
  3. ^ Wilson, Ian (1993). Shakespeare the Evidence. London: Headline. xiii. ISBN 0747205825. 

外部リンク[編集]