クラスター分解性
クラスター分解性(-ぶんかいせい)あるいはクラスター分解性理論とは、空間的に十分離れた二つの系は、十分よい精度で互いの因果関係を無視できる、と想定する理論あるいは仮説のこと。
この理論・仮説を採用すると、自由に系を選べる、ということになる。この仮説が成立しない場合は、宇宙全体のことを知らなければ的確な予言をすることができない、ということを意味する。
例えば、場の量子論で生成消滅演算子が使われるが、生成消滅演算子を用いた記述をすると系がクラスター分解性を満たす、ということになる。
量子もつれ状態で現れる非局所な相関はクラスター分解性を破らない[要出典]、とされる。一方の系を操作することによって、他方の系の実験結果を操作できないからである。