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キャンペーン (TRPG)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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テーブルトークRPG用語としてのキャンペーンは、複数回のプレイ(セッション)になんらかの関連を持たせて継続的に行なうことを指す。

概要

具体的には、以下のうち1つ以上が当てはまるような遊び方をキャンペーンと呼んでいる。

  • 同じプレイヤーキャラクター(PC)を使用してのプレイを複数回続けている。
  • 同じ場所を舞台としてのプレイを複数回続けている(巨大ダンジョンを何代にも渡って探索する、あるひとつの街とその近辺で起きた様々な事件を解決する、など)。
  • ストーリーとして継続したプレイを複数回続けている(連載小説か大河ドラマのように毎回のプレイが1つの物語になっている、など)。

多くの場合、1つのキャンペーンは上記の条件を複数満たしている。「同じキャラクターで長大なストーリーを体験する」「特定の街を舞台にした複数の事件通じて、一つの大きなストーリーを語る」などのようにである。

キャンペーンの途中で何人かのPCが死亡しても、キャンペーンを終了させず新たなPCを投入して続行させるといった手法などもあり、PCの継続性は必須ではない。

ほとんどのテーブルトークRPGには、経験を経たPCが「成長」して強くなるというルールが存在する。このようなルールは同じPCを継続してプレイすることを意識したものであり、テーブルトークRPGにはキャンペーンを前提として作られているものが存在する。キャンペーンを手軽に行うために、連続した内容を持つ複数のシナリオで構成された「キャンペーンシナリオ集」も発売・配布されている。

さらに、舞台を継続したキャンペーンを遊ぶための資料として、ゲームの舞台となる架空世界の地理や文化を解説した書籍が発売されているゲームも存在する。これらは「ワールドガイド」などと呼ばれたり、欧米のテーブルトークRPGでは「キャンペーンセッティング」と称されることもあり、キャンペーンでの使用を強く意識された商品であることがある。

キャンペーンは始めから継続性を意識して行うこともできる。例えば、気の会う友人同士のプレイで、同じメンバーで同じゲームを何回もプレイするとき、前のシナリオと同じキャラクターを使って、キャンペーンの萌芽にすることができる。

キャンペーンにおけるプレイの回数は、複数回ということを除いて明確な規定は無い。ただし、おおむね3~5回程度のプレイで終了するキャンペーンは特にショートキャンペーンと呼ばれる。ショートキャンペーンを連続させることで、長大なキャンペーンを行うこともある。[要出典]

単発セッション

キャンペーンとは逆に、物語が継続しないことをあえて意識するプレイスタイルは、単発セッションなどと呼ばれる。また、ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(FEAR)社などはこれに「モノプレイ」「ワンオフプレイ」などといった呼称を与えている。英語ではこれは One-shot Adventure などと呼ばれている。

単発セッションでは、一回のセッションだけでそのシナリオの物語などが謎を残さずに全て語られることが推奨される。ダンジョン探索などが行われるならば一回のセッションで踏破できるような広さでないとならない。コンベンションなど、一期一会なメンバー相手にするセッションでは単発セッションは重要な考え方とされる。特にFEAR社の製品では、キャンペーンと「単発セッション」で遊び方を明確に変えてプレイすることが推奨されている。

単発セッションでは、PCはそのシナリオのためだけに製作され、そのシナリオが終了すれば二度と使われないこともある。そんな中で経験値に意味をもたせるために、日本のゲームでは「プレイヤー経験点」というものが採用されているものもある。「プレイヤー経験点」とは、経験点がキャラクターでなく、そのキャラクターを担当したプレイヤーに与えられるというものである。これのルールにより、プレイヤーは、ある単発セッションでキャラクターの冒険によって得たプレイヤー経験点を、他のキャンペーンで自分が所持する他のキャラクターの成長に使うことができる。