エロモナス・ハイドロフィラ

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エロモナス・ハイドロフィラ
分類
ドメイン : 真正細菌 Bacteria
: プロテオバクテリア門 Proteobacteria
: γプロテオバクテリア綱 Gammaproteobacteria
: エロモナス目 Aeromonadales
: エロモナス科 Aeromonaceae
: エロモナス属 Aeromonas
: エロモナス・ハイドロフィラAeromonas hydrophila
学名
Aeromonas hydrophila
(Chester, 1901) Stanier, 1943[1]

エロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila腸内細菌の一種でグラム陰性通性嫌気性菌である。

ヒトの腸炎下痢症の原因であり、1982年(昭和57年)にエロモナス属菌のうち本菌とエロモナス・ソブリアAeromonas sobriaが新たに食中毒菌に指定された。 食中毒起因菌の一種であるので、食中毒が疑われる場合は24時間以内に最寄りの保健所へ届け出る。[2]

生息場所

淡水中に常在する細菌である。したがって、この細菌による食中毒を避けるためには、淡水魚飲料水アクアスポーツ時の海水や河川水に気をつけるべきである。また、沿岸海域にも分布しており、エビ・カキ・海産魚介類からも本菌が検出されている。海外渡航者の下痢症患者が増加している。

脚注

  1. ^ "Aeromonas hydrophila" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2017年2月24日閲覧
  2. ^ エロモナス・ハイドロフィラ/ソブリア感染症 国立感染研究所”. 2021年11月2日閲覧。