ウィリアム・ハミルトン (植物学者)

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ウィリアム・ハミルトン(William Hamilton、1783年 - 1856年5月25日)はアイルランド博物学者、医師である。西インド諸島を旅し、118種の図版入りの中米の植物に関する著作『西インドの植物誌』("Prodromus Plantarum Indiae Ocidentalis")を出版した。

略歴[編集]

アイルランドコーク牧師の息子に生まれた。 1805年にダブリントリニティ・カレッジを卒業した後、オクスフォード大学のHart Hall(現在のハートフォード・カレッジ)で学んだ。1817年までに、西インド諸島に何年か滞在し、イギリスに戻った後、西インド諸島の植物に関する著作の出版の準備を進め、1821年からフランスの植物学者、ニケーズ・オーギュスト・デヴォー(Nicaise Auguste Desvaux)の指導を受けた。

1825年に出版された 『西インドの植物誌』(Prodromus Plantarum Indiae Ocidentalis)はドイツの植物学者、アウグスト・グリーゼバッハによれば、記載された大部分のものは不正確で、2種だけが認められるものであり、西インド諸島の植物についての専門家であるイグナーツ・ウルバンは、ハミルトンが新種で記載した植物は、すでに知られている植物に、ハミルトンが別名をつけたものだと評価されている。

著作[編集]

  • Hamilton, W. (1810). The Encheiridion medicum; or, Young Practitioner's Pocket Companion.
  • Hamilton, W. (1825). Prodromus plantarum Indiae occidentalis. 67 p.

参考文献[編集]

  • Howard, R.A.; Clausen, K.S.; Gillis, W.T. (1981). “William Hamilton (1783-1856) and the Prodromus Plantarum Indiae Occidentalis (1825)”. Journal of the Arnold Arboretum 62: 211—242. 
  • Nelson, C.E. (1994). “Dr William Hamilton (ca 1783–1856), botanist, of Donegal and Plymouth”. Archives of Natural History 21 (1): 73—76. doi:10.3366/anh.1994.21.1.73.