ウアバイン

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ウアバインの構造式

ウアバイン: ouabain)は、強心配糖体のひとつ。ソマリ族毒矢の毒の原料として用いていたキョウチクトウ科ストロファントゥス属Strophanthus)の種子に含まれる。名称はソマリ語で「矢毒」を意味する"waabaayo"のフランス語表記"ouabaïo"による。別名は G-ストロファンチン(g-strophanthin)、CAS登録番号 は [630-60-4]。

ウアバインのアグリコン(非糖部)はウアバゲニン(ouabagenin、またはg-straphanthidin)。

細胞膜に存在するNa+/K+-ATPアーゼを阻害することにより心筋細胞内Ca2+濃度を上昇させ、収縮力を増大させる。

医学実験においてNa+/K+-ATPアーゼのブロックに用いるほか、ドイツフランスでは強心剤として用いる。

関連項目

参考文献

  • 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018