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イレズミコンニャクアジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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イレズミコンニャクアジ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : イレズミコンニャクアジ亜目
Icosteoidei
: イレズミコンニャクアジ科
Icosteidae
: イレズミコンニャクアジ属
Icosteus
: イレズミコンニャクアジ
I. aenigmaticus
学名
Icosteus aenigmaticus
Lockington, 1880
英名
Ragfish


イレズミコンニャクアジ(刺青蒟蒻鯵、学名:Icosteus aenigmaticus )は条鰭綱スズキ目イレズミコンニャクアジ科に属する海水魚。同科には本種のみが属する。

概要

北太平洋に広く分布する。若魚は沿岸の表層にも生息するが、成魚は深度1000mほどの深海に生息する。体長2m。体は細長く、やや側偏するが頭部の断面は円い。はない。全ての鰭に棘がない。腹鰭は若魚にはあるが、体長40~60cm以上になると消失する。若魚は黄褐色の体に多数の紫色斑があり、これがイレズミという名の由来となっているが、成魚は一様に褐色をしている。

特色

コンニャクの名前が由来するように、幼魚、成魚ともにプヨプヨとした体が特徴で、目はやや小さい。アジという名前は付いていても、同じスズキ目の魚である以外には類縁関係が遠い。

低温水域に生息しているため、海水温に敏感で、水温が低い場合には、比較的南の方に南下する場合もあり、千葉県神奈川県沖の太平洋で獲られた事もある。

深海魚であることに加え、滅多に獲られない稀魚であることと、肉が名前通り柔らかくて締まりが無い為に、食用にはならない。