アンデルセン・パン生活文化研究所

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株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所
Andersen Institute of Bread and Life Co.,Ltd.
本社があるルーテル平和大通りビル
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
730-0045
広島県広島市中区鶴見町2番19号 ルーテル平和大通りビル
設立 1951年12月4日
(1948年8月創業)
法人番号 1240001006178 ウィキデータを編集
事業内容 持株会社
代表者 代表取締役社長 沼田二郎
資本金 8000万円
売上高 連結651億円
(2004年度)
純利益 7億6076万9000円
(2023年3月期)[1]
純資産 32億0933万1000円
(2023年3月期)[1]
総資産 192億1837万円
(2023年3月期)[1]
従業員数 単体40人(2006年5月現在)
連結1624名(2005年6月現在)
決算期 3月
主要子会社 株式会社タカキベーカリー
株式会社アンデルセン
関係する人物 高木俊介(創業者)
外部リンク http://www.andersen-group.jp/
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株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所(アンデルセン・パンせいかつぶんかけんきゅうじょ)は、アンデルセングループを統括する持株会社である。

概説[編集]

1948年創業のタカキベーカリー[2]が、2003年4月に持株会社制へ移行してアンデルセングループを形成するにあたり、主要4事業を会社分割して新設子会社へ移管し商号変更し法人格を引き継いだグループ持株会社となる。現在のタカキベーカリーは2003年4月に新設された会社である。

アンデルセングループは、現社主高木誠一の父で創業者の高木俊介が1959年デンマークコペンハーゲンで食したデニッシュペストリーに感銘して「デンマーク」をテーマとし、パンの種類やベーカリーカフェブランドなどはデンマークに由来するものが多い。「アンデルセン」はデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン、「リトルマーメイド」は彼の代表作である人魚姫に由来している。その縁で高木誠一はデンマーク名誉領事[3]を務めている。

2011年、福島第一原子力発電所事故後疎開して来たフィンランド大使館から依頼を受け、同社が広島市で管理するビルの一室を提供[3][4]していた。

傘下企業[編集]

広島アンデルセン 2020年8月撮影
モニュメントと被曝建物に関する説明碑

グループ沿革[編集]

  • 1948年8月 - 創業
  • 1951年12月 - 会社設立(株式会社タカキのパン)
  • 1962年2月 - 商号を株式会社タカキベーカリーに変更。
  • 1967年10月 - アンデルセン1号店を広島でオープン。
  • 1982年11月 - 子会社・株式会社アンデルセン設立。
  • 2003年4月 - 会社分割のうえ、商号を株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所に変更して、持株会社化。
  • 2005年10月 - 株式会社アンデルセンファーム設立。

歴代社長[編集]

アンデルセンのメルヘン大賞[編集]

童話メルヘン)の公募新人賞・アンデルセンのメルヘン大賞(アンデルセンのメルヘンたいしょう)を主催している。創業35周年の1983年から毎年開催され[5]ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日4月2日に受賞作が発表される[6]。2016年現在第33回まで行われた[6]。大賞・優秀賞・こども大賞受賞作は選考委員を務めるプロのイラストレーターによる挿絵付きで、アンデルセン店舗と通販限定販売の書籍「アンデルセンのメルヘン文庫」として出版される[7]

小説家の天童荒太は新人時代に栗田教行名義で応募し、第3回で優秀賞を受賞した[8][9]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 株式会社アンデルセン・パン生活文化研究所 第73期決算公告
  2. ^ 法人は1951年に設立されている。
  3. ^ a b 東日本巨大地震 フィンランド大使館移転”. 読売新聞 (2011年3月20日). 2011年3月20日閲覧。
  4. ^ フィンランド大使館が広島に移転”. 中国放送 (2011年3月19日). 2011年3月20日閲覧。
  5. ^ アンデルセンのメルヘン大賞とは、アンデルセン・パン生活文化研究所、2016年4月9日閲覧。
  6. ^ a b 第33回アンデルセンのメルヘン大賞 受賞作品発表!(2016年4月2日)、アンデルセン・パン生活文化研究所、2016年4月9日閲覧。
  7. ^ アンデルセンのメルヘン大賞、アンデルセン・パン生活文化研究所、2016年4月9日閲覧。
  8. ^ 第1回〜第5回受賞作品紹介 、アンデルセン、2016年4月9日閲覧。
  9. ^ 天童荒太さんの見た光。(2004年5月12日)、ほぼ日刊イトイ新聞、2016年4月9日閲覧。

外部リンク[編集]