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アレチハナガサ

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アレチハナガサ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: クマツヅラ科 Verbenaceae
: クマツヅラ属 Verbena
: アレチハナガサ V. brasiliensis
学名
Verbena brasiliensis Vell.
シノニム

Verbena bonariensis

和名
アレチハナガサ
英名
Brazil vervain

アレチハナガサ(荒地花笠、Verbena brasiliensis)とは、クマツヅラ科クマツヅラ属に分類される多年草の一種。

分布

南アメリカを原産地とする[1]

日本では1957年頃から定着が確認されており、現在では本州東北地方北部を除く)・四国九州に帰化している[1]

特徴

草丈1-2mほどの多年草。淡紫色の花を咲かせる。花期は一般には8-9月頃とされるが、環境条件によって4月から12月までばらつきがある[2]

河川敷や道端に生育する。

外来種問題

日本の広い地域で分布が拡大しており、1996年以降の調査では全国の123河川のうち74河川で生育が確認されている[2]

セイタカアワダチソウシナダレスズメガヤといった他の外来植物とともに、河川の在来種の植物の生育を妨げるなど植物相に大きな悪影響を与える恐れがあり、問題視されている[2]。一方で、外来生物法による特定外来生物もしくは要注意外来生物の指定はされていない。

参考文献

  1. ^ a b アレチハナガサ 国立環境研究所 侵入生物DB
  2. ^ a b c 江口佳澄、佐々木晶子、中坪孝之「河川氾濫原における外来草本アレチハナガサの繁殖とその生態学的影響」『保全生態学研究』第10巻第2号、日本生態学会、2005年12月25日、119-128頁、NAID 110004741107