アッパーカット
アッパーカットは、ボクシングなどの格闘技で使われる基本的なパンチの一種で、下から突き上げるように放つパンチをこう呼ぶ。単にアッパーとだけ呼ばれることもある。ボディにアッパーを打つこともあるが、アッパー、アッパーカットと表記すると、基本的に頭部に打つアッパーを指す。 ほとんどの場合、相手の顎を狙うことが多い。顎にこのパンチを受けると、脳が揺れるため意識とは別に体が動かなくなり立っていることができなくなる。
長所
- 人体の構造上、下から上への攻撃は大きなダメージを与えやすい
- 体の中心部はガードしづらく、ガードが甘い相手には効果がある
短所
- リーチが短い
- アッパーを打つ際には拳が下がるため、相手のパンチを被弾しやすい
ボクシング以外での使用
- 遠距離から膝蹴りを放つ相手には、ロングアッパーでカウンターを取る攻撃が有効。特にシュートボクシングの選手がムエタイ選手を迎え撃つ際に多用された
- 掴みからの攻撃が認められるキックボクシング、総合格闘技では、首相撲、クリンチ状態からアッパーを放つ選手が存在する。特にコーナーやロープ、金網に押し込んでのクリンチアッパーは有効。クイントン・ジャクソン、ダン・ヘンダーソン、ランディ・クートゥアが多用する。