くるりんぱ (絵本)
「くるりんぱ」は、日本の絵本作家であるマルタンによるアート作品。回すと違うものに変化するという表現スタイル(逆さ絵)を取る。マルタンは後藤徹と後藤静子の夫婦による共同ペンネームユニット[1]。
概要
主にシルクスクリーンという版画が使用されている。
逆さ絵の特徴は一見時とそれを180度回転した場合で、別のものを描いたように見えることである。たとえば作品「ぺんぎん」では「馬」に、作品の「コアラ」では「うさぎ」に見える。
動物シリーズと静物シリースの作品群に分類され、幼児向けの絵本として『くるりんぱ だ〜れ』および『くるりんぱ な〜に』としてフレーベル館から刊行されている(英語・中国語・韓国語への翻訳あり)。
視点を変えると別のものが見えるという点が「もののみかたを変えてみよう」という運動につながった。その活動が評価され広告代理店電通のCSR活動のモチーフとなり、後に日本ユネスコ協会連盟の「世界寺子屋運動」のシンボルとなる。東南アジアのベトナムやスリランカに識字学校をユネスコの運動で集まった寄付金で学校を開校することとなった。
脚注
- ^ 見方変えれば世界が変わる 遊び心たっぷりの絵50点 千葉市科学館で「くるりんぱ展」 千葉日報オンライン 2015年1月16日