Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/馬鹿は風邪を引かない 20170311

馬鹿は風邪を引かない - ノート[編集]

選考終了日時:2017年3月25日 (土) 11:24 (UTC)2017年4月8日 (土) 11:24 (UTC)

  • (自動推薦)2017年2月度の月間新記事賞受賞記事。--totti会話2017年3月11日 (土) 11:24 (UTC)[返信]
  • 賛成 あまり記事の分量はないですけど、よく知られたことわざ? について、それそのものの解釈から周辺的な情報まで、うまく取りまとめられているのではないかと思います。--Tam0031会話2017年3月24日 (金) 14:09 (UTC)[返信]
  • 賛成 ユニークな記事で、ことわざについてきちんと出典を示しながら簡明にまとめており、GAとして良いのではないかと思います。--さえぼー会話2017年3月25日 (土) 02:35 (UTC)[返信]
  • コメント 選考終了時点で賛成2票、反対0票のため、選考期間が2週間自動延長となります。--Mogumin会話2017年3月25日 (土) 12:21 (UTC)[返信]
  • コメント:よくわからないところがあるのでコメントします。江戸時代の例として出てくるのが馬鹿ではなく阿呆しかないのに、「馬鹿は風邪を引かない」が江戸時代に普及した可能性が高いというのは本当でしょうか。もうひとつ、「スピリチュアルや精神世界の観点においては」の部分ですが、出典を見たところ小林正観というスピリチュアルの人の本1冊なのですが、今の扱いで大丈夫でしょうか?「笑顔を絶やさず、常に喜びや幸福を感じていられる人間」が「まさに「馬鹿」」というのは、理屈が飛んでいるというか、ちょっと違和感ありました。--ジャム・パンナ会話2017年3月28日 (火) 09:26 (UTC)[返信]
    • 初版投稿者です。江戸時代云々については、出典上の『AERA』の記事に「可能性が高い」と記述されていたのは本当です。日本語学者の萩原義雄教授の説だそうです。……が、氏1人だけの説で結論付けず、「日本語学者の萩原義雄は……可能性が高いとの説を述べている」程度の表現が良いかもしれません。スピリチュアル云々は門外漢ですので、元記述を自分なりの文章で書くのに非常に苦労した点です。実際の文面は2017年3月現在、Google booksのプレビューでも見れますが、「そうした人間を馬鹿と見なし」……くらいの表現が無難、でしょうか。あるいは、ストレス云々と風邪を結びつける考えは複数みられるのに対し、スピリチュアル云々の説はご指摘のように今のところ小林正観氏のみですので、いっそ除去すべきか、結構迷っています。--逃亡者会話2017年3月28日 (火) 10:25 (UTC)[返信]
      • 図書館でいくつか辞典を見てみましたが、「阿呆は風邪をひかない」「阿呆風邪ひかぬ」はあったんですが、「馬鹿は風邪をひかない」は載っているものがありませんでした。「阿呆は風邪をひかない」「阿呆風邪ひかぬ」が先に普及して、わりと最近に同じ意味の言葉として「馬鹿は風邪をひかない」が広がったような感じです。AERAの記者さんは「阿呆は風邪をひかない」と「馬鹿は風邪をひかない」を区別していないんじゃないでしょうか。江戸時代に広まったのは、「阿呆風邪ひかぬ」で「馬鹿は風邪をひかない」ではない可能性があるので、できれば荻原教授の本を直接確認された方がいいと思います。
      • 小林正観氏の出典を見てみました。小林氏一人の意見なのか、スピリチュアルでよくある考えなのかわからないので、削った方がいいと思います。スピリチュアルの人が、くよくよせずにニコニコしている方が体にいいみたいなことを言っているのは、見たことがあります(こういう考えはニューソートと関係あるような気がします)。これを「馬鹿」と呼んで「馬鹿は風邪をひかない」と結びつけるのは珍しいんじゃないでしょうか。
      • レファレンスの情報も見たのですが、「馬鹿は風邪をひかない」は「阿呆は風邪をひかない」「阿呆風邪ひかぬ」とも言うという一文を冒頭に入れた方がいいと思います。文献上はむしろ逆みたいなので、記事名を「阿呆は風邪をひかない」にした方がいいかもしれません。ただ、今は「馬鹿は風邪をひかない」の方がよく聞くと思うので、どっちがいいとも言いにくいです。あいまいな意見ですみません・・・--ジャム・パンナ会話2017年3月29日 (水) 09:54 (UTC)[返信]
        • わざわざ図書館で調べてくださり、ありがとうございます。私もできれば図書館で時間をかけて調べたいですが、公私とも非常に多忙ですので、しばらくは自宅で可能な範囲での作業でご容赦願いたく思います。
さて『AERA』では、「『馬鹿は風邪を引かない』の由来についての定説などを探ってみる」として、言語に関する2人の研究者に意見を求めています。まず萩原教授の説があります。
ことわざや遊び言葉は、江戸後期の文化・文政時代に印刷技術が確立されて以降、盛んに活字にされるようになりました。それまでは庶民の間の言い伝え程度だったものが、定着し、広まったのです。「ばかは風邪……」の明確な由来はわかりませんが、そのころ一般に認知された可能性が高い。— 萩原義雄、菊地 2005, p. 94より引用。
続いて、ことわざ研究家・北村孝一氏の説が掲載されています。
「ばか」ではないのですが、世間でよく使われることわざを集めた江戸前期の「たとえづくし」という文献に、「あほう かぜひかず」というのが出てくるんです。少なくともこの時代には既に似たような表現があったとみるべきでしょう。— 北村孝一、菊地 2005, p. 94より引用。
  • 参考文献
    • 菊地正憲「伝説85 ばかは風邪をひかない(都市伝説探偵団)」『AERA』第18巻第7号、朝日新聞社、2005年2月7日、NCID AN10033069 
『AERA』ではこの2つの説をもって「けっこう歴史ある伝説なのかも」と結んでいます。この記事の執筆者である菊地正憲氏は、『阿保は~』の方には言及しておらず、同誌記事に「阿保」が出て来るのは、この北村氏の1文のみでした。
萩原氏は、「馬鹿は~」の由来に対しての答ですので、江戸時代の古書での「阿保は~」の例を先に書き、「江戸時代の書には『馬鹿』でなく『阿保』とある」とし、それに続けて萩原氏の説を述べてしまったため、ジャム・パンナさんを混乱させてしまったと考えています。不手際で申し訳ありません。
馬鹿は風邪を引かない#歴史節をいじってみました。
「ことわざや言葉遊びは、かつては庶民の間の言い伝え程度だったものが、江戸時代後期の文化文政時代に印刷技術が確立されると、盛んに印刷物として世に広められるようになった。そのことから日本語学者の萩原義雄は、「馬鹿は風邪を引かない」もその頃に一般に認知された可能性が高いとの考えを述べている。

一方で1787年天明7年)の書『譬喩尽(たとえづくし)』に「信天翁凮不引(あほうかぜひかず)」とあることから、ことわざ研究家の北村孝一は、この時代にすでに似たような表現があったと見ている。ほかにも江戸時代の古書には、暁鐘成による天保時代の書『顔尽し落噺(かおづくしおとしばなし)』に「俗に愚物(あほう)は風をひかぬと申す事でござれば……」との記述も見られる。
小林氏の説については、あったほうが良いとの意見があるかもしれませんので、削るかどうかは即断せずにもうしばらく様子を見てみたいと思っています(少なくとも1週間くらい?)。
記事名は難しいですね。「WP:CRITERIA「認知度が高い」を考慮すると「馬鹿は~」を記事名とし、一つ目のご提案のように「「阿呆は風邪をひかない』『阿呆風邪ひかぬ』とも言う」を冒頭に書き添える、という方法になるでしょうか。それでしたら改名提案などせず即時に対応可能ですので、差当り追記させていただきました。時間がとれましたらまた図書館へ行って今回の資料類を洗い直し、「馬鹿は~」「阿保は~」のどちらが認知度の高いと考えるべきか、判断してみたいと思っています。--逃亡者会話2017年3月29日 (水) 20:08 (UTC)[返信]
萩原先生の記事はそんな感じだったんですね。引用していただいてありがとうございます。記事の中でもう少しつっこんで説明してくれてたらよかったですね。萩原先生にメールで聞くのが一番早いかも(笑)
有名なことわざなのに資料が少なくて大変ですね・・・意外と歴史研究家の人のエッセイなんかに載ってるかもしれません。辞書・辞典で「馬鹿は~」がなく「阿呆は~」しかないなら、「阿呆は~」に改名した方がいいかもしれないですが、基準がよくわかっていないので、お任せします。中身を見てないですが、もしかしたらこの本が参考になるかもしれません。堀井令以知、ことばの由来、岩波新書 http://www.geocities.jp/sashichi2004/history/chusei/history006.html --ジャム・パンナ会話2017年3月31日 (金) 12:52 (UTC)[返信]
情報ありがとうございます。職場すぐ近くに図書館があり、蔵書は少ないですが幸い『ことばの由来』がありましたので、読んでみました……が、残念ながらこのことわざに結び付けられるような情報は確認できずでした。しかし同書によれば「阿呆」は関西に多い言い回しとのこと。既存記事の阿呆にも近畿中心とありますね。ネットで少し検索しただけですが、「関西では『阿保は風邪ひかず』という」「京都では(以下同)」といった情報もありました。次に大きな図書館へ行きましたら、地方による言い回しの違いを重点的に調べてみたいです。
記事名については、ジャム・パンナさんも絶対改名すべしとのスタンスではないようですので、改名提案はまだ行わず、ひとまず本議論への誘導として記事冒頭に提案テンプレートを設け、様子を見てみます。--逃亡者会話2017年4月3日 (月) 19:13 (UTC)[返信]

賛成2票/反対0票、選考終了時点で規定に届かなったため今回は見送りとなります。--Yapparina会話2017年4月8日 (土) 11:25 (UTC)[返信]