Wikipedia:井戸端/subj/内容が詳細にすぎる軍用艦艇記事について

内容が詳細にすぎる軍用艦艇記事について[編集]

一定のジャンルの記事の傾向について、Wikipediaの全体的指針からしてどうなのか、という点で質問させていただきます。

軍用艦艇、特に二次大戦期の日本海軍の各艦艇の記事(特に巡洋艦以下)において、あまりにも内容が詳細にすぎるのではないかと思われる記事が少なからず見られます。どの記述も細かく出典がついておりますし、詳細化や専門的な内容の説明も基本的には良いことだとは思うのですが、私の見る所、明らかに個艦の記事としては煩雑といえるほどに、記事対象の外のことについての補足的な記述が多すぎる、いわゆる内容過剰の状態のように思えました。さらに言えば、記事対象のこととは言え、そもそも事細かな行動の記述をすべきであるのか、作戦参加ならともかく細かな移動スケジュールや小さな出来事などまでいちいち書くべきか、という点でも疑問があります。

先述のようにこうした状況の艦艇記事は多数存在し記事ひとつの修正で済むものではないですし、ログインユーザーになったばかりの身でもありますので、うかつに独断で編集してしまったり個別記事のノートで提案するよりもまずここで皆様のご意見を仰いだほうが良いかと考えました。ご意見いただければ幸いです。--09Palamedes会話2020年7月16日 (木) 12:27 (UTC)[返信]

状況がわかりやすいよう個別の例を提示しますと、2011年に良質な記事に選定された「竹 (松型駆逐艦)」があります。個人的な意見になりますが、2020年現在のこの記事は選定当時に比して「Wikipediaの個艦記事で書くべきことか」「他の相応の記事に書かれていれば十分ではないか」と思える記述が少なくありません。具体的には以下のような記述についてです。
  1. 概要欄にも関わらず、救援した他艦艇の救援当時の事情についての注釈。
    • 「パラオ方面輸送任務従事中の「名取」は、8月18日に潜水艦の雷撃で沈没した。「竹」を含む名取捜索隊は遭難者を発見できず、20日にセブ島へ帰投した。」
  2. 艦歴欄にて艦長の過去の役職の記述。
    • 「4月15日、日本海軍は重巡洋艦衣笠水雷長(昭和17年4月〜沈没時)、駆逐艦呉竹艦長等を歴任した田中弘国少佐(海兵60期)を、竹艤装員長に任命する。」
  3. 同様に艤装員の経歴、隣の姉妹艦に着任した前職の同僚の記述。
    • 「駆逐艦天霧沈没(4月23日)後、5月16日付で横須賀鎮守府付となった天霧水雷長志賀博大尉(旧姓保坂)も、5月20日付で竹艤装員に補職される。当時の松型2隻(松、竹)は横須賀海軍工廠のポンツーンで艤装工事中であり、元天霧艦長の吉永源少佐は「松」に、元天霧水雷長の志賀は隣の「竹」に着任したという。」
  4. その隣の姉妹艦が出渠した後の空きを埋めた艦の記述。
    • 「「松」が出撃したあとは、浮桟橋に松型3番艦「桐」が係留されることになった」
  5. 所属する駆逐隊と同時に編成された別の駆逐隊についての記述。
    • 「 7月15日付で、秋月型駆逐艦2隻(霜月、冬月)により第41駆逐隊が、松型駆逐艦4隻(梅、竹、松、桃)により第43駆逐隊(駆逐隊司令菅間良吉中佐)が、それぞれ編制される」
  6. 新任艦長の経歴(艦長歴だけでなく艦幹部歴まで)の記述と、便乗艦名まで含めた着任経緯。
    • 「日本海軍は、駆逐艦旗風航海長、吹雪型駆逐艦2隻(磯波、浦波)の水雷長等を歴任した宇那木勁少佐(海兵64期。当時、松型駆逐艦椿艤装員長)を「竹」駆逐艦長に任命した。宇那木は軽巡「五十鈴」や松型3番艦「梅」を乗り継いで内地からマニラへ移動しており、実際の着任は遅れた。」
  7. 同作戦に参加した別部隊の艦艇の動きについての記述。
    • 「11月12日、マニラに到着していた隼鷹輸送隊は、同行していた軽巡洋艦「木曾」を分離する。かわりに駆逐艦「時雨」を編入し、内地へ帰投する。「木曾」と「霜月」は多号作戦部隊第一警戒部隊に編入された。」
  8. 直接関わらない上位部隊、別部隊や作戦全体の動向。
    • 「11月20日付で第一水雷戦隊は解隊され、一水戦司令官木村昌福少将は第二水雷戦隊司令官に補職される。」「11月21日、マニラの日本陸海軍は、レイテ島への輸送に第三十一戦隊と高速輸送艦を活用することで一致した。」
  9. 同型別艦艇の動向の細かな記述。
    • 「多号作戦に従事するためマニラ在泊中の松型各艦(梅、桃、杉、榧、樫、桐)はそれぞれ同地を脱出する。艦首損傷の「梅」は海南島経由で香港に退避、駆逐艦突入作戦のため第43駆逐隊司令指揮下3隻(杉、榧、樫)は新南群島に移動、「桃」は翌15日に潜水艦ホークビルに撃沈された。」
少々細かく言い立てすぎているかもしれませんが、記事各所に散りばめられたこうした記述は記事としての読みやすさ・わかりやすさを大きく損なっているように思えます。こうした記事が全体でどれほどあるのか、明確には私も把握できておりませんが、他の例としては松 (駆逐艦)由良 (軽巡洋艦)なども挙げられるかと。--09Palamedes会話2020年7月16日 (木) 12:27 (UTC)[返信]
コメント 昔、DDR3 SDRAMが詳細すぎて[1]議論になったことがありました。現在は分割を経て整理されています。周辺のエピソードまで収録するか、技術的に掘り下げるか、詳細の方向性は艦艇とは違いますが、ノート:DDR3 SDRAMの議論の進め方、反対意見をどう扱うか等は反面教師的なところも含めて参考になると思います。
ただ、DDR3のように明らかに内容過剰であっても、出典のある記述を削減する議論は紛糾しがちなので(LTAが参加していたことも理由ですが)、艦艇記事の整理も難しいとは思います。- NEON会話2020年7月17日 (金) 00:55 (UTC)[返信]
なるほど、ありがとうございます。やはり、ただ自分の判断で除去してしまうよりも、記事のノートページ(あるいはあたりでしょうか)に諮詢して、まず掲載内容の方針ないし改訂草案を立てたほうが紛糾もしないで済みそうですね。 --09Palamedes会話2020年7月21日 (火) 09:23 (UTC)[返信]
そうですね。プロジェクト:船が軍艦も扱っているようなので、議論の提案はそちらのノートが良いかも知れません。また関連分野(例えばプロジェクト:軍事)にも告知しておくと、議論できる人が集まると思います。- NEON会話2020年7月22日 (水) 02:49 (UTC)[返信]