NS-37 (機関砲)
Nudelman—Suranov NS-37 | |
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種類 | 機関砲 |
原開発国 | ソビエト連邦 |
運用史 | |
配備期間 | 1943-1945 |
配備先 | ソビエト連邦 |
関連戦争・紛争 | 第二次世界大戦 |
開発史 | |
開発者 | A・E・ヌデリマーン、A・S・スラノフ |
開発期間 | 1941 |
製造業者 | イジェフスク機械製作工場 |
製造期間 | 1942-1945 |
製造数 | 6833 門 |
諸元 | |
重量 | 170-140 kg (モーターカノン/翼下砲) |
全長 | 3.4 m |
銃身長 | 2,3 m |
全幅 | 21,5 cm |
全高 | 41,5 cm |
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弾丸 | 37 mm×198 |
銃砲身 | 1 |
作動方式 | ショートリコイル |
発射速度 | 240-260 rpm |
初速 | 900 m/s (榴弾、曳光焼夷榴弾)、880 m/s (曳光徹甲弾) |
装填方式 | ベルト給弾方式 |
NS-37(ロシア語: НС-37)は第二次世界大戦中のソビエト連邦で開発された、口径37 mmの航空機関砲である。名称は、開発者のA・E・ヌデリマーンとA・S・スラノフの頭文字に砲口径を組み合わせたもの。
概要
NS-37は信頼性が低かったShpitalny Sh-37を更新する形で登場した。
NS-37の用途は装甲目標を含む地上目標の破壊と、大型の航空機を一撃で撃墜することとされ、弾薬は37mmもの大口径のものが使用されることになった。
第16設計局のA・E・ヌデリマーンとA・S・スラノフによって設計され、1941年から局内にて組み立てが行われた。
試作品は1943年に最前線でテストされた後生産が決まり、第二次大戦終結の1945年まで生産が続けられた。
NS-37は、LaGG-3とYak-9T戦闘機のモーターカノンとして機首のV型エンジンのシリンダーブロックの間と、Il-2地上襲撃機の両翼下ガンパックに装備された。
37mmもの弾薬は非常に高い火力を示したが、初速の低さと強烈な反動が相まって目標に命中させることが非常に難しかった。
パイロット達は短いバーストで射撃する訓練をしたが、軽量な航空機に搭載された場合には最初の一撃しか正確に狙うことができなかった。
加えて中戦車と重戦車の上面装甲を貫通するには40度より高い角度で射撃を行う必要があり、実際の戦闘で戦車を撃破することは容易ではなかった。
これらの理由によりNS-37はまもなく、より軽量な37 mm×155弾を使用するN-37機関砲に更新された。
NS-37の口径拡大版に、57 mm×160RB弾を使用する、N-57 57 mm機関砲(OKB-16-57としても知られる)が存在する。