D-ダイマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
D-ダイマー (D-dimer) はフィブリンがプラスミンによって分解される際の生成物である。血液検査において血栓症の判定に用いられる。「D-D ダイマー」とも呼ばれる。
モノマーのフィブリンは D 分画と E 分画から D−E−D という構造を、ポリマーのフィブリンは …−D−D−E−D−D−E−D−D−E−D−… という構造を持つ。フィブリンは線溶系においてプラスミンによって分解され、これはフィブリンの分画の D−E 間、及びフィブリンがポリマーとなった際の D−D 間の結合を切ることで行われる。その際、ポリマーとなったフィブリンが第13因子によって修飾を受け、D−D 間の結合が強固なものとなっているとプラスミンはこの結合を切ることができず、D−D 分画と E 分画を残すように作用する。このときの、分解産物である D−D 分画をD-ダイマーという。
診断的意義 [編集]
D-ダイマーは播種性血管内凝固症候群によって産生されるため、本症を示す臨床検査として用いられる。 日本においての健康保険での適応は無いが、心房細動に伴う心房内血栓や大動脈解離、深部静脈血栓症などでも有用とされている。深部静脈血栓症においては、リスク評価をしたうえでの検査が効率的と報告されている。[1]
脚注 [編集]
- ^ Linkins L-A et al. Selective D-dimer testing for diagnosis of a first suspected episode of deep venous thrombosis: A randomized trial. Ann Intern Med 2013 Jan 15; 158:93. (http://annals.org/article.aspx?articleid=1556362)
