BLUE BLOOD

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BLUE BLOOD
Xスタジオ・アルバム
リリース 1989年4月21日
録音 1989年1月6日 - 3月12日
CBSソニー信濃町スタジオ
CBSソニー六本木スタジオ
サウンド・シティ・スタジオ
ジャンル ロックヘヴィメタル
時間 65分18秒
レーベル CBSソニー
プロデュース X
チャート最高順位
  • 週間6位(オリコン
  • 週間1位(オリコン・LPチャート)
ゴールド等認定
X 年表
Vanishing Vision
(1988年)
BLUE BLOOD
(1989年)
Jealousy
(1991年)
BLUE BLOOD 収録の シングル

  1. リリース:1989年9月1日
  2. ENDLESS RAIN
    リリース:1989年12月1日
  3. WEEK END
    リリース:1990年4月21日
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
オールミュージック 星5つのうち3.5つ [1]

BLUE BLOOD』(ブルー・ブラッド)は、日本のロックバンド、X(のちのX JAPAN)が1989年4月21日にリリースした2作目のアルバム。メジャー・デビュー・アルバムとしてCBSソニーよりリリースされた。

メジャーデビューアルバムでありながら、オリコンの売り上げとしてはバンド最多の100週以上のチャートインを記録し、次作『Jealousy』のミリオン・ヒットに次ぐ86万枚以上を売り上げた。2007年2月14日に『Jealousy』と共に期間限定でリマスター盤がリリースされ、2008年にはリマスター盤からインストゥルメンタル・トラックを除いた「リマスターエディション」がリリースされている。

日本版『ローリング・ストーン』誌が2007年に選定した「日本のロック名盤100」では15位にランクインしている[2]

解説[編集]

「blue blood」には「貴族出身」「名門の出」といった英語のイディオムがあるが、このアルバムでは直訳の「青い血」を意味している。アルバム・ジャケットには、Xのキャッチフレーズである「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」と書かれてある。

初のフル・オーケストラ導入作で、「PROLOGUE」「ENDLESS RAIN」「ROSE OF PAIN」の3曲で46名のフル・オーケストラ、「UNFINISHED」で弦楽四重奏を取り入れている[3]。オーケストラのレコーディングは飯倉片町のサウンド・シティ・スタジオで行われた[4]。オーケストラ・アレンジは斎藤ネコ、演奏はグレート栄田ストリングスが担当した。

「X」「オルガスム」のコーラスにはGASTUNKのBAKIを始め、LADIES ROOMG-KILL、DEATH SIDE、ORANGE、POISON ARTS、鉄アレイ、ASYLUM、CRIME HATE、EX-ANS、GOD、SIGHS-OF-LOVE-POTION、SQUAD、ZOLGEなど当時関わりのあったバンドのメンバーが参加。 後者は更に「ロッキンf」編集部(当時)の細井泉、「BANDやろうぜ」の編集部員(後に編集長)だった吉田幸司らもコーラスで参加している。

収録曲[編集]

CD[編集]

  1. PROLOGUE (〜WORLD ANTHEM) (2:35)
    (作詞:YOSHIKI / 作曲:F.Marino / 編曲:X)
    カナダギタリストフランク・マリノ率いるフランク・マリノ&マホガニーラッシュインスト曲カヴァー。メジャーデビュー初期のライブのオープニングS.Eでもある。
    もともとYOSHIKIがアルバムの頭に入れるインスト曲を書くつもりでいたが、制作に着手した際にどうしてもこの曲のメロディが頭から離れず、結果的にそのままカバーする事となった。
    アマチュア時代(高校生時代)にも演奏していたことが確認されている。
  2. BLUE BLOOD (5:02)
    (作詞・作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    ザクザクとしたギターリフが特徴のヘヴィメタルナンバーである。
    メジャーデビュー初期のオープニングナンバーで演奏される事が多かったが、X JAPANと改名してからは一回のみの演奏で姿を消した。1994年東京ドーム公演でのセットリストに含まれていたが、最終的に外された。それ以来演奏されることはなかったが、2008年12月31日の赤坂BLITZ公演で、冒頭にサビ部分のバラードアレンジも交えつつ演奏された。
    2008年にアルゼンチンのプログレッシブ・メタルバンドAUVERNIAがアルバム「Towards Eternity」で日本語でカバーしている。
  3. WEEK END (6:03)
    (作詞・作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    ロックンロールを意識して作られた作品。歌詞は「自殺」をテーマにしている。TAIJIはアレンジの際、ANTHEMの「WILD ANTHEM」のベースラインにヒントを得てアレンジした[5]
    メジャー3rdアルバム『DAHLIA』に続編に当たる曲「Rusty Nail」が収録されている。
    後に新録され、メジャー3rdシングルとしてリリース。シングルヴァージョンはギターソロが若干違い、中間部のサビピアノオーケストラがフィーチャーされている。
    1995年以降は、イントロが大幅に変更され、中盤がバラードアレンジされ、レギュラーチューニングとなり、それによってキーが半音上がった。そちらは「X JAPANバージョン」と呼ばれる。このアレンジは2012年現在スタジオ音源は発表されていない。こちらも若干ギターソロが違う。
  4. EASY FIGHT RAMBLING (4:42)
    (作詞:TOSHI&白鳥瞳 / 作曲・編曲:X)
    X初のシャッフル曲であり、TAIJIとHIDEが原曲を作り、YOSHIKIとTOSHIがメロディーを作った結果、作曲はXとなった。[6]
    PHANTOM OF GUILT」同様、Toshl自らのコンプレックスを歌詞にしている。
  5. X (6:01)
    (作詞:白鳥瞳 / 作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    インディーズ時代にリリースした2ndシングル「オルガスム」に、B面として収録されていた同曲のリメイク。作られたのはX初期の1985年頃。ちなみにこの頃のライブではギターソロ、テンポなどが大きく異なり「Stop Bloody Rain」での最後のギターソロを移植したものと思われる。歌詞もわずかに変更されており、作詞者もYOSHIKIから白鳥瞳名義に変更された。
    後にソニーのカセットテープ、「X」のCMで使用された。
    1993年には、CLAMPとのコラボレーションの一環として、アニメによるミュージック・ビデオが制作。新宿アルタビジョンで上映が行われ、ビデオ作品『X2-ダブルエックス-』に収録された。
    ライブでは、両手をX字にした「Xジャンプ」をするパフォーマンスが定番になっている。しかし、東京ドームで5万人がXジャンプをすると、文京区全体が揺れるので(1997年の『THE LAST LIVE』では震度3だったらしい)、文京区からは、この曲をやらないでくれと言われていた。[7]だが、結局YOSHIKIは演奏を実行した。10年後のX JAPAN復活ライブでも東京ドームには「ジャンピング禁止」の張り紙があちこちにあったが、結局これが守られることは無く、Xジャンプは決行されている。ただし、文京区、東京ドーム側の掲示していた東京ドーム使用の条件は「Xジャンプを誘導しない事」だったので、X側が煽ったわけではなく、ファン各々が自発的にやったという事で不問になっている。
    ライブでは、「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」とXのキャッチフレーズを言うほか、ギターソロの直後と2回目のサビの間にToshlがメンバーを一人一人紹介する(2012年現在、順番はHEATHPATASUGIZOHIDETAIJI→YOSHIKI→Toshlの順)。また、ラストのサビに入る前に演奏をいったん中断し、HIDEが「飛べ飛べ飛べ…」と観客を煽るのがお約束となっていた。[8]
    主にラストナンバーとして演奏されていたが、94年東京ドーム『青い夜』では、いきなりオープニングナンバーで演奏された。
    1993年の『ミュージックステーション』のスーパーライブで「Tears」と共にこの曲を演奏、最終的にYOSHIKIはドラムセットを破壊しその一部がカメラに直撃するというハプニングがおこった。
    シングル「ENDLESS RAIN」にライブヴァージョンが収録されている。
    2008年5月に行われた「hide memorial summit」ではラストに「無敵バンド」としてX JAPANやLUNA SEAT.M.Revolutionなど出演者全員で演奏した。この時もYOSHIKIはギタリストとして参加している。
  6. ENDLESS RAIN (6:34)
    (作詞・作曲 / YOSHIKI / 編曲:X)
    X初のメジャーバラード。インディーズ時代にもバラード曲は存在しているが、メジャーコード展開は初。
    エンディングS.Eにもよく使用される。
    2ndシングル曲。映画『ZIPANG』主題歌。
  7. (6:18)
    (作詞・作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    後に3rd(メジャー1st)シングルとしてシングルカットする。本アルバム収録のものは、イントロがストリングスから入る。
    インディーズ時代から度重なるリメイクを経てきたが、一時期はボツ曲扱いとなってしまう。だが、HIDEとTAIJIでリメイクし、現在のメロディーが出来上がった(当初は比較的スローテンポだった)。
    ファンの投票で収録曲が決まるベスト・アルバム『X JAPAN BEST 〜FAN'S SELECTION〜』では最多の得票数を獲得した。
    高校野球のブラスバンド応援曲にも使用される事が多い。
  8. XCLAMATION (3:57)
    (作曲:HIDE&TAIJI / 編曲:X)
    2部のインストで構成される。前半はインドボンベイにて収録された民族的メロディーだが、後半からはTAIJIのチョッパーを用いたソロから始まる。
    1987年にライブ会場でミュージック・ビデオが配布(後にファンクラブ限定で販売)されたが、このアルバムに収録された音源は新録であり、ほぼ別物の曲となった。
  9. オルガスム (2:47)
    (作詞:白鳥瞳 / 作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    インディーズ時代にリリースした2ndシングル「オルガスム」に、A面として収録されていた同曲のリメイク。歌詞、ギターソロなどが大幅に変更され、作詞者も白鳥瞳名義に変更された(これは英語ヴァージョンでも同様である)。
    このアルバム中、最もテンポが速い曲。オリジナルは3分に満たない非常に短い曲だが、ライブではメンバーの煽りが入る他、ギターソロ前で「Born to Be Wild」や「歓喜の歌」が演奏されることもある為、15分を超えるほど長い。また中盤でドラムパートのみマシンによる打ち込み音になって、その間にYOSHIKIが白いガス(二酸化炭素)を客席に撒き散らすのがお約束になっている。この打ち込みも最初はシンプルな8ビートを刻むだけの物だったが、後期になると、複雑なリズムスタイルに変貌した。
    1995年から全歌詞が英語となったが、こちらはスタジオ音源では発売されなかった。再結成以降は、再び日本語ヴァージョンに戻されて演奏されている。
    天才・たけしの元気が出るテレビ!!」に出演した際の「やしろ食堂」でのライブでも、店内でこの曲が演奏された他、CBSソニーでのオーディションでも「紅」とともに演奏された。
  10. CELEBRATION (4:49)
    (作詞・作曲:HIDE / 編曲:X)
    HIDEとTOSHIの合作[9]で、ミュージック・ビデオではHIDEが魔法使い、TOSHIが運転手、YOSHIKIがシンデレラ、TAIJIが外国人部隊と共にハーレーダビッドソンに乗って殴りこみする人、PATAは酒を飲む通行人というものとなっている。
    ライブではHIDEのソロコーナー「HIDEの部屋」や、自身のソロライブ等で拡声器を用いて歌っていた。死後、『hide TRIBUTE SPIRITS』に収録された。
    次作『Jealousy』に、姉妹編に当たる曲「Joker」が収録されている。
  11. ROSE OF PAIN (11:49)
    (作詞・作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    YOSHIKIがタイトルと表紙絵に惹かれて購入した澁澤龍彦『世界悪女物語』の中で描かれている、エリザベート・バートリの残虐行為をテーマに作られた[10]
    バッハの『フーガ ト短調』のフレーズが随所で使われている。
    白い夜やWORLD TOUR Live in TOKYOではアコースティック・ヴァージョンで演奏されている。
  12. UNFINISHED (4:28)
    (作詞・作曲:YOSHIKI / 編曲:X)
    Vanishing Vision』では未完成だったが、本作では完全なものが収録された。この曲で『ミュージックステーション』にも出演した。

LP[編集]

1万枚限定のLP盤も同時リリースされた。

Disc 1 A面
# タイトル 時間
1. 「PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)」   2:38
2. 「BLUE BLOOD」   5:03
3. 「WEEK END」   6:02
4. 「EASY FIGHT RAMBLING」   4:43
5. 「X」   6:00
Disc 1 B面
# タイトル 時間
6. 「XCLAMATION」   3:52
7. 「オルガスム」   2:42
8. 「CELEBRATION」   4:51
9. 「ENDLESS RAIN」   6:30
Disc 2 A面
# タイトル 時間
10. 「紅」   6:09
11. 「ROSE OF PAIN」   11:47
12. 「UNFINISHED」   4:24

リマスターCD[編集]

2007年2月14日に、リマスター盤とインストゥルメンタル・トラック盤をコンパイルした、期間限定のCD2枚組『BLUE BLOOD (SPECIAL EDITION)』 (KSCL-1092/3) がキューンレコードから発売された(メーカー限定出荷期間は2007年2月14日 - 2007年5月末日)。その後『BLUE BLOOD (SPECIAL EDITION)』を“REMASTERED EDITION”として復刻。インストゥルメンタル・トラック盤は収録されず、オリジナル・アルバムのリマスター盤CDのみが収録された『BLUE BLOOD (REMASTERED EDITION)』 (KSCL-1238) が、同じくキューンレコードから2008年3月19日に発売された。オリコン週間アルバムチャートでは『BLUE BLOOD (SPECIAL EDITION)』が23位、『BLUE BLOOD (REMASTERED EDITION)』が165位を記録した。

Special Edition (Disc 2)
# タイトル 時間
1. 「BLUE BLOOD」   5:03
2. 「WEEK END」   6:02
3. 「X」   6:00
4. 「ENDLESS RAIN」   6:30
5. 「紅」   6:09
6. 「CELEBRATION」   4:51
7. 「ROSE OF PAIN」   11:47
8. 「UNFINISHED」   4:24

脚注[編集]

  1. ^ Allmusic review
  2. ^ 『ローリング・ストーン日本版』(2007年9月号)インターナショナル・ラグジュアリー・メディア
  3. ^ 『すべての始まり—エックスという青春』(東邦出版、2009年)p. 159
  4. ^ 『すべての始まり—エックスという青春』(東邦出版、2009年)p. 154
  5. ^ 『ロッキンf』(2006年7月号)サウンド・デザイナー増刊
  6. ^ ライナーノーツ p.2
  7. ^ 青い夜 白い夜 完全版 DVD BOX 特典DVDに収録されているインタビューでYOSHIKIが発言している
  8. ^ アメリカツアー以降はHIDE遺族との肖像権トラブルにより、HIDEによる煽りは行っていない
  9. ^ ライナーノーツ p.3
  10. ^ 『月刊カドカワ』(1992年1月号)角川書店