1865年アンドリュー・ジョンソン大統領就任式

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アンドリュー・ジョンソンの大統領就任式
カークウッド・ハウスでの宣誓
日付1865年4月15日 (159年前) (1865-04-15)
場所ワシントンD.C.
カークウッド・ハウス英語版
関係者アンドリュー・ジョンソン
第17代アメリカ合衆国大統領
— 就任者

サーモン・P・チェイス
アメリカ合衆国最高裁判所長官
— 宣誓挙行者

第17代アメリカ合衆国大統領アンドリュー・ジョンソン就任式は、前任のエイブラハム・リンカーン暗殺事件の翌日の1865年4月15日にワシントンD.C.カークウッド・ハウス英語版で行われた。これは史上3度目となる臨時の就任式であり、アンドリュー・ジョンソンの唯一の大統領任期(3年323日)の始まりであった。就任宣誓最高裁判所長官サーモン・P・チェイスにより執り行われた[1]。式典後にジョンソンは即席の就任演説を行った。その内容は閣僚の残留を懇願することから始まって南軍を猛烈に攻撃するものであり、ある目撃者は「彼の気を失った方が良かった」と述べている[2]

リンカーンが死の淵に瀕していた際、副大統領のジョンソンは彼が寝ていた部屋を訪れた。ジョンソンを見たリンカーン夫人は悲鳴を挙げて彼を追い出すように要求したため、ジョンソンはカークウッド・ハウスの自室に戻ったと伝えられている。

新聞報道によると、ジョンソンは酷い酩酊状態にあり、亡くなったリンカーンの側近が彼を迎えに現れた際には数分間起こすことができなかったという。ようやく目覚めたジョンソンは「目は腫れぼったく、髪の毛には道路の泥がこびりついていた」と書かれており、10時の式典に向けて彼を清潔にするために床屋と医者が呼ばれたが、多くの証言では式典はスムーズに進行したとされている[2]。しかしながらこの主張を否定する、より信憑性が高いとされる別の証言も存在する[3]

参考文献[編集]

  1. ^ The Swearing In of Chester A. Arthur, April 15, 1865”. United States Senate. 2020年5月17日閲覧。
  2. ^ a b Dorothy Meserve Kunhardt; Twenty Days, Newcastle Publishing 1965
  3. ^ Schroeder-Lein, Glenna; Zuczek, Richard (2001). Andrew Johnson: A Biographical Companion (illustrated ed.). ABC-CLIO, 2001. p. 88. ISBN 9781576070307 

関連項目[編集]