馬場貞子

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馬場 貞子(ばば ていこ、生没年不詳)は、乃木希典の妻・乃木静子の姉。幼名は不明。

結婚後に馬場貞子(ていこ)となる。(母親の名前と同じ字画なので区別するためと思われる)。姉の夭折により実質的な長女として育てられたため、永らくの間は本来の長女の名前が馬場貞子であるとされ、次女である当人が夭折したとされていた。自決した希典・静子夫妻の遺体を発見したのは彼女である。湯地定之の次女(実質的には長女)。

家族[編集]

  • 父 - 湯地定之(さだゆき):鹿児島藩侍医
  • 母 - 湯地貞子(さだこ):鹿児島藩士である池田家の娘で、結婚前の幼名は天伊(てい)。次女・三女の結婚後の名前に「てい」の読みがあるのは実母の幼名から採られている。
  • 長兄 - 湯地定基(さだもと):貴族院勅選議員、根室縣(1843-1928)。
  • 次兄 - 湯地定廉(さだかど):海軍大尉
  • 末兄 - 湯地定監(さだのり):海軍機関中将、貴族院勅選議員。名は「ていかん」と読まれることが圧倒的に多いが、これは誤読である。通称もしくは音読みと考えられる。
  • 姉 - 名前不明:夭折。永らくの間は次女と同一人だとされていたため、名前も「馬場貞子」と思われていた。
  • 妹 - 乃木静子(湯地お七) 乃木希典の妻。1912年自刃。
  • 妹 - 湯地お六:結婚後に柴テイとなる(てい・てい子・テイ子などと表記する文献もある)。静子と最も歳が近いため、特に仲が良かったといわれる。
  • 甥 - 湯地孝国文学者。定監の子。
  • 大甥 - 湯地朝雄文芸評論家。孝の子。