開元院
開元院 | |
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所在地 | 岐阜県瑞浪市日吉町8846 |
位置 | 北緯35度26分11.5秒 東経137度13分22.8秒 / 北緯35.436528度 東経137.223000度座標: 北緯35度26分11.5秒 東経137度13分22.8秒 / 北緯35.436528度 東経137.223000度 |
山号 | 鷹巣山 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 聖観音菩薩 |
創建年 | 永享11年(1439年) |
開山 | 月泉正印 |
開基 | 土岐頼元 |
札所等 | 美濃瑞浪三十三霊場33番 |
文化財 |
県指定:聖観世音菩薩 市指定:開元院山門、駕籠 |
法人番号 | 7200005008532 |
開元院(かいげんいん)は岐阜県瑞浪市日吉町にある曹洞宗の寺院。山号は鷹巣山。
歴史[編集]
土岐氏ゆかりの寺であり、東濃地方における曹洞宗の本寺として末派寺院は三十箇寺を数え、美濃三刹の一つとして栄えた。
月泉正印[1]は、大本山永平寺で修業した後に諸国を歴遷し備中洞松寺を経て、29歳の時に美濃へ至り、永享11年(1439年)、日吉村の平岩の山地を愛して庵居し座禅三昧の修行を行っていた。
鶴ヶ城主の土岐頼元は、日吉村で鷹狩の途中に深山の岩上に坐す月泉正印に出会い、人徳と叡智に心を打たれて深く帰依し、自ら開基となって堂宇を創建し、その出会いから山号を鷹巣山として、嘉吉3年(1443年)に、月泉正印が開山した。
その後、月泉正印は能登の総持寺祖院に出世したが、やがて開元院に戻り、文明2年(1470年)12月28日に63歳で没した。
ニ世住持の盛禅洞奭[2]は、尾張福厳寺や恵那郡藤村の洞禅院を開山している。
天正2年(1574年)、武田勝頼の東濃侵攻の際に兵火により焼失したため、現在地に移転し再建されたと伝えられている。
武田勝頼の東濃侵攻により、土岐氏所縁の光善寺や定林寺も焼かれて廃寺の憂き目に遭っており、その際に土岐頼貞などの土岐氏の位牌が当寺に移されている。
八世住持の體巌雲恕は、慶長元年(1596年)、恵那郡大井村の長国寺を中興し、その後は岩村城下の盛巌寺の三世となり、馬場山田村に盛久寺を開山した。
享和元年(1801年)に建立された山門は銅板葺きの巨大なもので、瑞浪市の文化財となっている。
寺宝[編集]
- 本尊の聖観世音菩薩は文和5年(1356年)の銘がある古仏で岐阜県の文化財に指定されている。
- 文明8年(1476年)作の開山像は、土岐頼元が月泉正印の像を画いて、盛禅洞奭が賛文を書いたもので、非公開となっている。
- 土岐頼元の筆による鷹絵が伝わっている。
関連寺院[編集]
本寺[編集]
末寺[編集]
- 慈照寺(瑞浪市日吉)
- 増福寺(瑞浪市日吉)
- 福寿寺(瑞浪市日吉)
- 洞雲寺 (岐阜県白川町)
- 洞禅院 (恵那市)
- 妙仙寺 (恵那市)
- 長国寺 (恵那市)
- 自法寺 (恵那市)
- 盛久寺 (恵那市)
- 盛巌寺 (恵那市)
- 宗久寺 (恵那市)
- 普門寺 (恵那市)
- 林昌寺 (恵那市)
- 萬光寺 (恵那市)
- 円頂寺(恵那市)
- 玉泉寺 (恵那市)
- 黄梅院 (恵那市)
- 法禅寺 (中津川市)
- 源長寺 (中津川市)
- 福昌寺 (中津川市)
- 宗泉寺 (中津川市)
- 東圓寺 (中津川市)
- 宗泉寺 (中津川市)
- 萬嶽寺 (中津川市)
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 『瑞浪市史 歴史編』 第四編 中世 第三節 中世の宗教・文化 一 仏教 開元院 p364~p365 瑞浪市 1937年
- 『土岐市史 1 (原始時代-関ケ原合戦)』 第十一章 室町時代の宗教 四 曹洞宗の発展状況 日吉開元院 p376~p378 土岐市史編纂委員会 1970年
- 『岐阜県百寺』 開元院 p180~p181 郷土出版社 1987年