銀の朏

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銀の朏パッケージ

銀の朏」(ぎんのみかづき)は、「いのちの壱」を品種とする日本のブランド米である。

特徴[編集]

米粒はコシヒカリの約1.5倍の大きさがある。

水分含有量が多く、炊くともち米のようにモチモチとした弾力と粘りを持ち、冷めてもツヤとモチモチした食感は失われないため、おにぎりや弁当にも適していると謳っている。

米粒のサイズ比較

誕生した経緯[編集]

2000年9月に岐阜県下呂市コシヒカリの中から新品種「いのちの壱」が発見された。

「いのちの壱」は発見者が中心となって、「龍の瞳」というブランド名で発売。

「いのちの壱」の特性をより活かすため、一部農家が、新たに生産グループ「合同会社まん丸屋」を設立。

飛騨及びその周辺地域の中山間地域(標高600m前後)で、独自に定めた栽培基準に則って栽培したものを「銀の朏(ぎんのみかづき)」のブランド名で、2013年の新米から販売を始めた。

栽培基準[編集]

銀の朏は特別栽培認定米である。

  • 中山間地域栽培......標高600m前後である岐阜県飛騨地域及び周辺のみを産地として限定
  • 低農薬栽培......慣行農法の24成分(岐阜県)のところを、7成分で栽培
  • 化学肥料不使用......化学肥料は一切使用せず、有機JAS登録肥料のみ使用(栽培期間中)

名前の由来[編集]

美しい白を指す「銀」と、「いのちの壱」の特徴である米粒にすっと入っている白い線を「三日月」に例えてこの名前がついた。

月偏に出ると書く「朏(みかづき)」は、三日月の別表記。

関連書籍[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]