野毛のつり橋

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野毛のつり橋
基本情報
日本の旗 日本
所在地 神奈川県横浜市西区
設計者
施工者
柳宗理
建設 1971年
座標 北緯35度26分47.5秒 東経139度37分22.9秒 / 北緯35.446528度 東経139.623028度 / 35.446528; 139.623028
構造諸元
形式 斜張橋
全長 59m
4m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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野毛のつり橋(のげのつりばし)は、神奈川県横浜市西区に架かる、野毛山動物園野毛山公園を結ぶ歩道橋である。橋名にはつり橋とあるが、実際の構造は斜張橋である。

歴史[編集]

1970年6月28日に開催された「一万人市民集会」において、ある老人が「動物園と児童遊園が道路で二分されており、子どもたちの往来に危険なので橋か地下道を設置してほしい」と発言。飛鳥田一雄市長は実行を確約し、直ちに着手。インダストリアルデザイナー柳宗理にデザインを依頼し、翌年3月に完成した[1]。柳は、公園内の標識類のデザインも担当している[2]。橋名は地元の小中学生から公募、「野毛のつり橋」と命名された[1]。付近は、春には桜の名所として賑わう[3]。2013年8月から翌年1月にかけて、長寿命化に向けた改修工事が行われた[4]

構造[編集]

18.2mの主塔1本とケーブル4本で橋桁を支える構造で、両端はスロープとなっている。斜張橋構造の歩道橋は、当時としては画期的なものであった[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 横浜市野毛山動物園『野毛山動物園のあゆみ』1982年3月。 
  2. ^ a b 野毛山公園と柳宗理(The Yokohama Standard)
  3. ^ 西区の橋(横浜市西区役所)
  4. ^ 「野毛のつり橋」改修工事のおしらせ (PDF) (野毛山動物園)