道草
道草(みちくさ)とは、目的の所へたどりつく途中で、他のことにかかわって時間を費やすこと[1]。「道くさ」とも。
「道草」という表現は、慣用句の「道草を食う」と関連がある。道草とはもともとは道端の草のこと。
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[編集] 概説
ほとんどの人間は、子供のころ、道草を大いに楽しむ生活を送っている。だが一般的に、なぜか大人になるにつれて自分自身がそうした時代を過ごしてきたことを忘れてしまい、やがては「道草には意味が無い」などと考えたり主張しはじめるようになる。
環境心理学、環境行動論を専門とする水月昭道が道くさについて研究しており、8年ほどフィールドワークによって実証的に観察データをとり、それを研究成果としてまとめあげ2006年に刊行した。それにより判明したことは、大人が主張する上記のような通念や固定観念というのは、事実に反しており、実際には道草にはさまざまな価値・効用があるということであり、道草は子供の精神の成長や子供の社会化に役に立っている、ということである[2]。
2007年(平成19年)4月に横浜で行われた《こども環境学会》の大会では、特別シンポジウムのテーマとして「道草のできるまちづくり」が選ばれた。
街、地域社会などの環境が、物理的にもまた社会的にも道草を許す構造になっているということは、子供たちのメンタル面に良い効果をもたらし、笑顔を支える効用があり、精神的な成長にも好影響を及ぼす、ということが明らかになってきている。
日本では(高度成長期などに)大人の都合しか視野に入れず、自動車優先の、子供たちが遊ぶこともできないような、殺伐とした道路で構成された街ばかりが作られてしまったが、子供たちの健全な成長を考えれば、子供も安心して道草ができる街づくりがなされているほうが望ましい、と考えられるようになっている[3]。
[編集] 参考文献
- 水月昭道『子どもの道くさ』 東信堂(居住福祉ブックレット) 2006年
- 仙田満『子どもが道草できるまちづくり』学芸出版社、2009 ISBN 4761524634