計器用変流器

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計器用変流器(けいきようへんりゅうき, CT, Current Transformer)は、交流電流計の測定範囲拡大に使われる計器用変成器である。電流変成器やカレントトランスともいう。JISにおいては単に変流器と呼ぶ。これは変圧器と異なり、変流器は専ら測定に用いられ、「計器用」の語がなくても誤解がないためである。以下、この記事において変流器という。

変流比[編集]

変流比は、一次電流と二次電流の比である。変流比を K 、一次巻線、二次巻線の巻数をそれぞれ N1N2 、一次電流、二次電流をそれぞれ I1I2 とすると次のようになる。

  • K = \frac{N_2}{N_1}
  • \frac{I_1}{I_2} = \frac{N_2}{N_1}
  • I_1 = K I_2

取り扱いの注意点[編集]

二次側計器の取替えを通電状態で行う際は、変流器の二次端子を短絡してから計器の取り外しを行い、計器の取り付けが終わってから短絡線を取り外す。二次端子が開放状態になると、二次端子に高電圧が発生し、絶縁の破壊による巻線の破損、計器の破損を起こす危険があるためである。

また、普段から導体貫通部などの点検や電磁的ノイズの測定を行い、絶縁破壊の兆候を見逃さないようにしなければならない。

構造[編集]

  • 一次導体の構造による分類
    巻線型 
    コイルになっているもの。
    棒型 
    棒状の導体が貫通しているもの。
    貫通型 
    測定する電線をそのまま貫通させ、一次導体として利用するもの。概ね1,000アンペア以上の大電流回路に用いられる。
  • 絶縁の種類
    • エポキシモールド形
    • 油入り式
  • 使用される磁性材

零相変流器[編集]

零相変流器(れい [ぜろ] そうへんりゅうき, ZCT, Zero-phase-sequence Current Transformer)は、地絡故障時に流れる零相電流を検出する変流器である。

これは、貫通型のものに三相共ケーブルを貫通させ、電流のベクトル和を見るもので、通常三相電流のベクトル和は相殺されて0になるが、地絡すると、グランドを電路とし電流が流れるため、ベクトル和が0にならないことを利用したものである。

光CT[編集]

電流による磁場の変化を、ファラデー効果により検出する方式の変流器。

関連項目[編集]