藤本秀朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤本 秀朗(ふじもと ひでろう、1935年6月14日 - 2022年1月15日)は、日本の実業家、会社経営者。

ユニデンホールディングス創業者。東京都出身。

生涯[編集]

1960年、藤本秀朗は日本大学商学部を卒業し、中堅輸出商社のツルミ貿易(株)に就職した[1]。入社2年目で米国駐在になった。

1966年、藤本はツルミ貿易からトランシーバーメーカーの株式を買収し、「ユニ電子産業(株)」(現・ユニデンホールディングス)を設立。日本で生産したトランシーバーを米国にOEM(相手先ブランドでの生産)で輸出し、業績を拡大。

1974年12月、藤本は会社名を「ユニデン株式会社」に商号変更。

1976年には、売上高が400億円を突破するまでに急成長した。

1980年代には、生産品目をコードレス電話、衛星放送受信機に変え、世界で一番安く製造できる新興国で生産した。コードレス電話で会社の業績を持ち直した[2]

1987年、ユニデンの代表取締役会長に就任。

1990年に、ユニデンを東証1部に上場。藤本は私財を投じて「藤本育英財団」を設立し、東日本大震災の被災孤児の学費援助に力を入れた[3]

2022年1月15日、死去[4]。享年85歳。

脚注[編集]

  1. ^ SHIMBUN,LTD, NIKKAN KOGYO. “ユニデン、社長に藤本秀朗(ふじもと・ひでろう)氏”. 日刊工業新聞電子版. 2023年7月2日閲覧。
  2. ^ https://www.facebook.com/datamax.netib.+“ユニデンHD、前代未聞の株主総会 独裁者・藤本前会長と決別(中)|NetIB-News”. ユニデンHD、前代未聞の株主総会 独裁者・藤本前会長と決別(中)|NetIB-News. 2023年7月2日閲覧。
  3. ^ 素質ある人材を見極める眼力を持て”. PHPオンライン衆知|PHP研究所. 2023年7月2日閲覧。
  4. ^ 藤本秀朗氏が死去 ユニ電子産業(現ユニデンホールディングス)創業者”. 日本経済新聞 (2022年1月24日). 2023年7月2日閲覧。

外部リンク[編集]