落穂拾い

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落穂拾い(おちぼひろい)は、穀物収穫後に、または収穫に加えるために、田畑に散らばる穂を拾い集めること。

ジャン=フランソワ・ミレーの絵画「落穂拾い」のテーマでもある。

旧約聖書レビ記」19章9節から10節に定められた律法に、「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。…これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。」とある。また「レビ記」23章22節には「畑から穀物を刈り取るときは、その畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。貧しい者や寄留者のために残しておきなさい。」、「申命記」24章19節には「畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。」とある。これは近代の農村社会でも貧者の権利として一部に残っていた慣習である。

慣用句[編集]

「落穂拾い」は、一種の慣用句として使われることがある。

地面にこぼれ落ちた稲穂を後から拾い上げる様子から、「物事の本筋からこぼれ落ちてしまった重要性の低い些細な事柄を、後から拾い上げて処理する」、と言うような意味で用いられる。

使用例[編集]

  • 忙しくてやり残した事務作業を落ち穂拾いする。
  • 授業で取り上げるほどでもなかった説明について最後に落ち穂拾いしておく。