船尾楼甲板

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船尾楼甲板の模型。フランスで建造されたSoleil-Royal (1670年)の船首楼側からみたもの

船尾楼甲板(せんびろうかんぱん、: Poop deck)とは、海軍の記事では、船尾に設けられる構造物であり、船室の屋根が甲板として成形されたものである。

この言葉の由来は「船尾」を意味するフランス語la poupeからきており、これはまたラテン語のpuppisでもある。船尾楼甲板は技術的にはスターンデッキと呼ばれる。帆走船では通常、船尾の屋根や後尾の船室をかさ上げしており、これは船尾楼船室として知られている。帆走船では操舵手が船尾に位置し、このかさ上げされた場所は、航海と、乗員および帆を監視する両面において理想的だった。

ファンテイルと呼ばれる船尾の張り出し部は、船の最尾部のオーバーハングで、船尾楼甲板の船尾と、メインデッキとを接合する[1][2]。船尾に外輪を設けた外輪式蒸気船では、このファンテイルは巨大な外輪のパドルを支持し、典型的な角度で上向けられており、外輪の軸をメインデッキより高く据えることができた。

船尾式の外輪船

少数の外輪式蒸気船では、船の最後部のファンテイルにはモンキーラダーが取り付けられ、これは主舵と同調して作動し、左右方向の操舵に寄与した。

現代の動力化された艦艇における艦の機能では、船尾楼甲板の持っていた機能は艦中央の上部構造体へ移設されるか、または空母の場合はアイランド型の艦橋が右舷に設けられた。

海事用語において「to be pooped」とは、後方からの波が船尾を襲うことを意味する。

脚注[編集]

  1. ^ Wordnet - Fantail”. 2008年5月2日閲覧。
  2. ^ Naval Glossary”. 2008年5月2日閲覧。