硝酸バリウム

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硝酸バリウム
Barium nitrate.png
IUPAC名 硝酸バリウム
組成式 BaN2O6
式量 261.336 g/mol
形状 無色柱状結晶
結晶構造 立方晶系
CAS登録番号 10022-31-8
密度 3.24 g/cm3, 固体
水への溶解度 8.7 g/100 mL (20 ℃)
融点 592 ℃(分解)
出典 ICSC

硝酸バリウム(しょうさんバリウム、Barium nitrate)は化学式Ba(NO3)2で表されるバリウム硝酸塩である。加熱すると融点付近で亜硝酸バリウムを経て酸化バリウムに分解する。

合成法[編集]

\mathrm{Ba(OH)_2 + 2 \ HNO_3 \longrightarrow Ba(NO_3)_2 + 2 \ H_2O}

\mathrm{Ba(OH)_2 + N_2O_5 \longrightarrow Ba(NO_3)_2 + H_2O}

\mathrm{BaO + 2 \ HNO_3(verd.) \longrightarrow Ba(NO_3)_2 + H_2O}

\mathrm{Ba + 2 \ HNO_3(verd.) \longrightarrow Ba(NO_3)_2 + H_2}

\mathrm{BaCO_3 + 2 \ HNO_3(verd.) \longrightarrow Ba(NO_3)_2 + H_2O + CO_2}

また、硫酸バリウムの粉末を木炭とともに混合し、1,000℃で加熱処理すると硫化バリウムとなり、これを硝酸と反応させることで硝酸バリウムが得られる。
\mathrm{BaSO_4 + 2 \ C \longrightarrow BaS + CO_2}

\mathrm{BaS + 2 \ HNO_3 \longrightarrow Ba(NO_3)_2 + H_2S}

用途[編集]

毒性[編集]

他のバリウム化合物と同じく有であり、中毒の徴候は嘔吐、下痢、腹部の苦痛、筋肉の震えなどがある。

法規制[編集]

日本では毒物及び劇物取締法および毒物及び劇物指定令によりバリウム化合物として劇物に指定されている。また消防法により、硝酸塩類として危険物第1類に指定されている。他に、船舶安全法航空法に規定があり、バリウム化合物として大気汚染防止法の、バリウムの水溶性化合物として労働安全衛生法PRTR法の、アンモニウム化合物として水質汚濁防止法の規制を受ける。

参考文献[編集]

  • 日本化学会・編『第3版 新実験化学講座 8巻 無機化合物の合成』 丸善、1966年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]