猩々池

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猩々池(しょうじょういけ)は、日本の宮城県仙台市青葉区大倉にある池である。奥羽山脈の山中、船形山系の原生的自然の中にある。標高955メートル。 座標: 北緯38度26分23.6秒 東経140度36分15.8秒 / 北緯38.439889度 東経140.604389度 / 38.439889; 140.604389

位置と自然[編集]

船形山の南南西、楠峰の東面にあり、この山の斜面が崩れ落ちた土砂による堰止湖である。大倉川のすぐそばで、急崖で落ち込む渓谷の縁とは数十メートルしか離れていない。山奥にあってほとんど人目につかず、原生的自然が保たれてきた。周囲はブナの天然林である。オオカサスゲミツガシワの群落が池にせりだして水面の一部を覆う。モリアオガエルの一大産卵地で、初夏には木の枝に多数の卵が産み付けられる[1]

脚注[編集]

  1. ^ 柴崎徹「広瀬川水系の自然景観」133頁。

参考文献[編集]

  • 柴崎徹「広瀬川水系の自然景観」、仙台市環境局環境計画課『広瀬川流域の自然環境』、仙台市、1994年。