焼入れ性
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焼入れ性(やきいれせい、hardenability)は熱処理によって焼入れ硬化のしやすさを示す合金の性質である(特に鋼で重要である)。焼入れた時に硬化するほど「焼入れ性が良い」という。溶接される材料にとっては溶接のしやすさと反比例するので重要である。
鋼の焼入れ性は、炭素量、または合金元素の量、オーステナイトの結晶粒の大きさ、冷却速度によって変化する。焼入れ性を良くするためには、マルテンサイト生成比率を高めたり、生成されるマルテンサイトが硬いことなどがポイントである。合金元素の影響の大きさはそれぞれの成分の炭素当量を使って計算する。一般的に、少量の合金元素の添加によって焼入れ性は良くなる。特に、Cr、Mn、Moの影響は大きい。焼入れに使われる冷却材は熱伝導率、比熱がかわることにより冷却速度に影響する。塩浴や水浴は、油浴や空冷にくらべて速い冷却速度になる。冷却材が沸騰すると冷却速度はさらに速くなる。焼入れ品の形状も冷却速度に影響する。製品の厚さに比べて表面が大きければ冷却速度は大きくなる。
鋼の焼入れ性を評価するのにジョミニー試験が用いられる。規定された寸法の円柱のサンプルを用いて、完全にオーステナイト化した後、その端部を室温の水で焼入れすることによって、試料に冷却速度を変化をつくり、長さ方向の硬さの変化から焼入れ性を評価する。焼入れされた部分が長いほど焼入れ性がよいとする。

