瀬川昌久 (文化人類学者)

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瀬川 昌久
人物情報
生誕 1957年9月??
日本の旗 日本岩手県花巻市
出身校 東京大学
学問
研究分野 文化人類学
研究機関 東北大学
学位 学術博士
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瀬川 昌久(せがわ まさひさ、1957年9月 - )は、日本文化人類学者東北大学教授。

経歴[編集]

1957年、岩手県花巻市生まれ。岩手県立盛岡第一高等学校を卒業し、東京大学教養学部へ進み、文化人類学を専攻する。1981年に東京大学教養学部卒業し、同大学大学院に進学する。1986年、同大学院社会学研究科博士課程を退して、7月より国立民族学博物館助手となる。1989年、東北大学教養部助教授、1993年文学部助教授、1996年同東北アジア研究センター教授。2007~2009年にはセンター長を務めた[1]。1989年に「東南中国の宗族と村落 香港新界の中小宗族を中心とした分析」を東京大学に提出して学術博士の学位を取得。

著書[編集]

  • 『中国人の村落と宗族 香港新界農村の社会人類学的研究』弘文堂 1991年
  • 客家 華南漢族のエスニシティーとその境界』風響社 1993年
  • 族譜 華南漢族の宗族・風水・移住』風響社 1996年
  • 『中国社会の人類学 親族・家族からの展望』世界思想社 2004年
  • 『連続性への希求 族譜を通じてみた「家族」の歴史人類学』風響社 2021年
  • 『客家 エスニシティーの形成とその変遷』風響社 2021年
  • 華南 広東・海南の文化的多様性とエスニシティー』風響社 2022年
  • 『十月の梧葉:研究者としての半生を振り返る』風響社あじあ選書 2023年

編・共著[編集]

  • 香港社会の人類学 総括と展望』編 風響社 1997年
  • 『流動する民族 中国南部の移住とエスニシティ』塚田誠之・横山廣子共編 平凡社 2001年
  • 『文化のディスプレイ 東北アジア諸社会における博物館、観光、そして民族文化の再編』編 風響社 アジア研究報告シリーズ 2003年
  • 『近現代中国における民族認識の人類学』編 昭和堂 東北アジア研究専書 2012年
  • 『客家の創生と再創生 歴史と空間からの総合的再検討』飯島典子共編 風響社 2012年
  • 『現代中国の宗教 信仰と社会をめぐる民族誌』川口幸大共編 昭和堂 東北アジア研究専書 2013年
  • 『〈宗族〉と中国社会 その変貌と人類学的研究の現在』川口幸大共編 風響社 2016年
  • 『越境者の人類学 家族誌・個人誌からのアプローチ』編 古今書院 東北アジアの社会と環境 2018年

翻訳[編集]

  • ジェイムズ・L.ワトソン『移民と宗教:香港とロンドンの文氏一族』阿吽社 1995年
  • モーリス・フリードマン『中国の宗族と社会』田村克己共訳 弘文堂 1987年
  • 『中国文化人類学リーディングス』西澤治彦共編訳 風響社 2006年

脚注[編集]

  1. ^ 外部リンク参照

外部リンク[編集]