江戸相撲安永4年3月場所

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江戸相撲安永4年3月場所(えどすもうあんえい4ねん3がつばしょ)は、安永4年(1775年)3月に開催された江戸相撲大相撲の前身)の本場所。興行場所は深川八幡神社。

概要[編集]

この場所は当初は晴天8日間興行の予定であったが、雨天続きのため4日目で打ち止めとなった。

幕内番付・星取表[編集]

番付 西
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
新大関(第47代) 全休 布ヶ瀧淵右エ門 大関 大渡門太夫 全休
3勝1休 石見潟丈右エ門 関脇 伊勢ノ海億右エ門 3勝1休
1勝2敗1休 小杉山紋太夫 小結 達ヶ関森右エ門 4勝
1勝1敗2休 雪見山鉄右エ門 前頭筆頭 十万ノ海捷右エ門 1勝3敗
1勝1敗2休 越ノ海勇藏 前頭2枚目 稲川政右エ門 2勝1敗1無勝負
3勝1敗 風師山龍右エ門 前頭3枚目 雷電為五郎 1敗3休
1勝3敗 八ツヶ峰住右エ門 前頭4枚目 佐渡ヶ嶽住右エ門 2勝2休

備考[編集]

  • この時代の江戸相撲においては優勝力士という概念は存在していないが、後に定められた優勝制度を遡って準用することができる。本場所においては、達ヶ関が優勝相当となる(もっとも、この場所は上述のように4日間で打ち切られている)。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。