江原会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

江原会(こうげんかい)は、熊本県立熊本高等学校(熊高)および旧制熊本中学校(熊中)の同窓会組織の名称。

歴史[編集]

発足[編集]

1921年(大正6年)5月、佐方信之中津親義といった熊中第1回卒業のメンバーが初代校長の野田寛に相談し、同窓会を組織することになった。

名称[編集]

「江原会」という名前は、野田寛が「大江原頭」にちなんで命名したものである。野田寛は、1929年(大正14年)に退官するまで、「士君子」を育てるという理念で熊中・熊高教育の基礎を築いた功績により、教育功労者として表彰されている。

戦前戦後[編集]

江原会は、1920年に創立20周年の祝賀会を開催したことで世間に広く知られるようになった。当時は、まだ会長制度もなく、世話人の話し合いで運営されていた。昭和初期の江原会は図書館を建てたり、プールの建設に協力したりと、熊中のために尽力した。第二次世界大戦後の1949年、熊中は熊本県立熊本高等学校として再スタートを切る。この頃、江原会は会長制度を採り、斎藤宗績を初代会長とした。

近年[編集]

近年の江原会は、地区江原会の活動を中心し、10年毎の創立記念行事は江原会全体での行事を行っている。

組織[編集]

熊本高等学校(熊高)および旧制熊本中学校(熊中)の卒業生は、自動的に江原会会員となる。実際の活動は、居住地区毎の江原会活動が中心となり、会費なども地区江原会毎に徴収している。また、職員数の多い企業や団体においては職場江原会も存在する。さらに、熊本江原会には青年のみで構成する青年江原会が存在する。

地区江原会[編集]

江原会の地区江原会には以下のようなものがあるが、これが全てではない。

職場江原会[編集]

江原会の職場江原会には以下のようなものがあるが、これが全てではない。

記念事業[編集]

創立60周年[編集]

1960年(昭和35年)

  • 学校植林(大津町
  • 記念誌「江原」発行
  • 「野田先生伝」出版

創立70周年[編集]

1970年(昭和45年)

  • 野田・福田(福田源蔵第3代校長)両先生の胸像建設
  • 熊中・熊高の歴史を振り返る「回顧展」開催
  • 初の大同窓会開催(1,200人参加)

創立80周年[編集]

1980年(昭和55年)

  • 「熊中・熊高八十年史」発行
  • 同窓会館「江原会館」の建設(総経費約7,000万円)
  • 「記念展」開催

創立90周年[編集]

1990年(平成2年)

  • 大同窓会開催(2,000人参加)
  • 「美術・文化展」開催(熊本県立美術館にて)
  • 記念旅行(97人参加 バンコクへ)

創立100周年[編集]

2000年(平成12年)

  • 「熊中・熊高百年史」発行
  • 記念大同総会開催(2000年11月3日 グランメッセ熊本にて)
  • イートン校特別交流(2000年10月22日 熊本県立劇場にて)
  • 記念「美術文化展」「写真展」「書道展」(2000年10月24日〜29日 熊本県立美術館にて)
  • 記念資料展(2000年11月4日〜9日 熊本岩田屋にて)
  • 記念演奏会開催(2000年11月4日 熊本県立劇場にて)
  • 記念芸能祭開催(2000年11月4日 熊本県立劇場にて)
  • 記念旅行(2000年10月3日〜9日 南仏プロヴァンスへ)
  • 記念ゴルフ大会(2000年11月2日)

外部リンク[編集]