明所視

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CIE 1951明所視感度関数。横軸は波長 (nm)を表す。

明所視(めいしょし)とは、光量が充分にある状況での、目の視覚のこと。ヒトや多くの動物では、明所視では色覚が可能であり、これは錐体細胞のはたらきによる。

ヒトの目には3種類の錐体細胞があり、これらはそれぞれえ異なる波長の光に感度を持つ。錐体細胞の色素は吸光波長のピークを420 nm(青)、534 nm(青緑)、564 nm(黄緑)にもつ。錐体細胞の感度は互いに重なり合い、可視光スペクトルを形成している。最大視感度は555 nm(緑)での683 lm/Wである[1]

人間の目は、暗所では暗所視を、中間の明るさでは薄明視を用いている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Pelz, J. (1993). Leslie D. Stroebel, Richard D. Zakia. ed. The Focal Encyclopedia of Photography (3E ed.). Focal Press. p. 467. ISBN 0240514173. https://books.google.co.jp/books?id=CU7-2ZLGFpYC&pg=PA467&dq=683+luminous+efficacy&ei=n3yvR_mrCJGgygSI2-ydBg&ie=ISO-8859-1&sig=cn1Fw0s76sQo2H7BhMyhuzmEc8E&redir_esc=y&hl=ja#PPA467,M1