元衍

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元 衍(げん えん、生没年不詳)は、北魏皇族。広陵侯。安楽

経歴[編集]

陽平王拓跋新成と雷氏のあいだの子として生まれた。広陵侯の爵位を受け、梁州刺史に任じられた。仮の王位を請求したが、帝に拒絶された。徐州刺史に転じた、徐州で病が重くなり、帝は徐成伯を派遣して元衍の診療にあたらせた。生母の雷氏が死去すると、州刺史の任を解くよう要請した。後に雍州刺史として死去した。は康侯といった。

子女[編集]

  • 元璨
  • 元暢(孝武帝に従って入関し、鴻臚となり、博陵王に封じられた。537年、東征中に陣没した)
  • 元融(孝荘帝の末年に直閤将軍、爾朱兆洛陽に入ると民間に逃亡した。孝武帝に従って入関し、魏興王に封じられた。侍郎・殿中尚書に上った)

伝記資料[編集]

  • 魏書』巻19上 列伝第7上
  • 北史』巻17 列伝第5