人生案内 (映画)

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人生案内
Путёвка в жизнь
監督 ニコライ・エック (Николай Экк)
脚本 アレクサンドル・ストルペル (Александр Столпер)
ニコライ・エック
レギナ・ヤニュシュケヴィッチ (Регина Янушкевич)
出演者 ニコライ・バタロフ (Николай Баталов)
イヴァン・キュルリュア (Йыван Кырла)
ミハイル・シャロフ (Михаил Жаров)
撮影 ワシリー・プローニン (Василий Пронин)
編集 ヤーコフ・ストリャール (Яков Столляр)
製作会社 メシュラブポムフィルム (Межрабпомфильм)
公開 ソビエト連邦の旗 1931年6月1日
日本の旗1932年4月27日
上映時間 106分
製作国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
言語 ロシア語
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人生案内』(じんせいあんない、ロシア語: Путёвка в жизнь英語: Road to Life)は、ゲンリフ・ヤゴーダグラグの下、マトヴェイ・カモイロヴィッチ・ポグレビンスキー (Матвей Самойлович Погребинский) が管理していたボリシェヴィキの労働キャンプにおける、少年たちの再教育を主題とした[1]ソビエト連邦初期の劇映画。 ソ連最初の音声付き映画であり、1931年6月1日に初公開された。

32年度キネマ旬報ベストテン2位。

キャスト[編集]

  • セルゲーエフ - 労働コミューン責任者:ニコライ・バターロフ
  • ムスターファ - 浮浪児でスリで生活:イワン・クイルラ
  • コーリカ - 家出をした浮浪児:ミハイル・ジャゴファーロフ
  • コーリカの父:ウラジミール・ヴェスノフスキー
  • コーリカの母:レギーナ・ヤヌシュケヴィッチ
  • フォムカ・ジガン - スリの親分:ミハイル・ジャーロフ
  • レリカ・マズカ - フォムカの情婦:マリア・ゴンタ
  • ヴァシカ:アレクサンドル・ノヴヴィコフ
  • スクリアヴィナ - 児童委員会監察官:マリア・アントロポワ

スタッフ[編集]

  • 監督:ニコライ・エック
  • 脚色:ニコライ・エック、レギナ・ヤニュシュケヴィッチ、アレクサンドル・ストルペル
  • 撮影:ワシリー・プローニン
  • 美術:イワン・ステパノフ、 A.エヴレメンコ
  • 音楽:ヤコフ・ストーリャル
  • 録音:E.ネステロフ

製作[編集]

映画にはモデルがおり、1920年から15年間、2つのコムーナで浮浪児とともに暮らした教育者マカーレンコである。

本作は、完全なトーキーではなく、頻繁にに字幕で説明するサイレントからトーキーへの過渡期の映画である。ただし音響の処理にはすぐれた計算と独創性が見られる。 [2] 最後に、ソ連秘密警察創設者のフェリックス・ジェルジンスキーに捧げられている。

受賞[編集]

公開[編集]

本作は世界197か国で上映され、ソビエト連邦の映画の国際的な評価を高めた。 また、26か国がこの映画を購入した。

脚注[編集]

  1. ^ Хиллиг, Гётц. А. С. Макаренко и Болшевская коммуна // Постметодика, № 2, 2001 «Громадянська освіта в школі»
  2. ^ 清水晶『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、キネマ旬報社刊、1990年6月30日発行(86-87ページ)

外部リンク[編集]