九堂夜想

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九堂 夜想(くどう やそう、1970年 - )は、俳人青森県生まれ。1998年、金子兜太の「海程」入会、2003年、「海程」新人賞受賞。2004年、旧「未定」「豈」メンバーらと共に俳句同人誌「LOTUS」創刊に参加。2006年、第二回芝不器男俳句新人賞にて齋藤愼爾奨励賞を受賞。2009年、若手俳人アンソロジー『新撰21』(邑書林)に「アラベスク」100句入集。2019年、句集『アラベスク』(六花書林)刊行。「LOTUS」編集人。

「楡よ祖は海より仆れくるものを」「みずうみを奏でる断頭台なれや」「ルフランは紙の次元へすべりひゆ」「白馬(あおうま)の夢とやなしくずしに倒れ」「孔雀大虐殺百科辞書以前」「火祭りよ陸(くが)果てのいや立ちくらみ」など、五七五定型を遵守しながらもいわゆる有季定型(花鳥諷詠)とは一線を画し、意味領域の彼岸に立ちつつ読み手の解読を拒否するかのような極めて難解な作風で知られる。

鶴山裕司、酒卷英一郎、大井恒行とともに『安井浩司読本Ⅰ・Ⅱ』(金魚屋プレス日本版、2022年)の編纂に携わった。

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