三郎 (呼出)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三郎
基礎情報
呼出名 三郎
本名 荒俣 武雄
生年月日 (1927-10-25) 1927年10月25日
没年月日 (2021-12-28) 2021年12月28日(94歳没)
出身 富山県富山市
所属部屋 花籠部屋放駒部屋
データ
現在の階級 定年退職
最高位 一等呼出
初土俵 1955年
引退 1992年
備考
2023年10月2日現在

三郎(さぶろう、本名:荒俣武雄1927年10月25日 - 2021年12月28日)は、大相撲呼出富山県出身。

人物[編集]

呼出になる前は富山で薬売りをしていたが、1955年に28歳で花籠部屋から初土俵を踏む[1]。花籠部屋の閉鎖に伴い1985年に放駒部屋へ移籍し[2]、1992年10月に停年(定年)退職した[1]

「透き通る美声が角界一」という評もあったが、入門が遅く、当時の等級では最高の一等までいったが、最後は十両取組担当の順席15人目(番付制導入以前、名鑑による)として停年を迎えた[1]。停年の際には「私にとっては定年でなく卒業なんです」と語り、角界を離れた後も講演活動などを続けた[1]。呼び上げ以外にも「相撲甚句の名人」の異名を取っていた[1]。同部屋の弟弟子だった克之とは晩年まで交流を持っていた[1]

2021年12月28日に老衰のため死去[1]。94歳没。

履歴[編集]

  • 1955年9月場所 初土俵。
  • 一等呼出
  • 1992年9月場所限り 停年退職。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 元呼び出し三郎の荒俣武雄さん死去、94歳 角界一の美声、相撲甚句の名人」『日刊スポーツ』、2021年12月29日。2021年12月29日閲覧。
  2. ^ 呼び出し三郎”. 2023年1月24日閲覧。