三研マイクロホン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三研マイクロホン株式会社
SANKEN MICROPHONE CO .,LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 sanken
本社所在地 日本の旗 日本
167-0051
東京都杉並区荻窪2-8-8
設立 1925年10月1日
業種 電気機器
法人番号 5011301002836 ウィキデータを編集
事業内容 音響機器製造・販売
代表者 代表取締役社長 竹内廸子
資本金 8千万円
関係する人物 竹内利平(創業者)
外部リンク http://www.sanken-mic.com/
テンプレートを表示

三研マイクロホン株式会社(さんけんマイクロホン)は、日本の主にプロ用マイクロホンを製造するマイクロホン専門の音響機器メーカーである。

ブランド名は『sanken』で、放送局ではインタビュー用マイク"MS-5C"が堅牢で音質も安定していたことからよく使われていた。現在では生産終了しているが文化放送やニッポン放送では未だに記者会見等で使われている。NHKのニュース、トーク番組ではピンマイク"COS-11D”が使用されている。

また、各テレビ局のワイド生番組やニッポン放送、ラジオ大阪などで、グーズネックマイク"CUS-101B[1]"が使われており、特にニッポン放送では風防をカラフルなものにしている。

文化放送は、三島由紀夫事件で“MS-5”を使い全マスコミで唯一の「演説全録音」に成功した。上からの三島の声と、下からの自衛隊員による野次怒号をともにクリアに収録できたという。

2021年2月、COS-11シリーズの開発に米アカデミー科学技術賞第93回)より、科学工学賞(Scientific and Engineering Award)が授与されると発表された。並外れた音質と耐久性で映画制作の主要なラベリアマイクとなっており、小型化などオリジナルの技術革新と継続的な改善が評価された[2][3][4]

本社所在地[編集]

沿革[編集]

  • 1925年 竹内利平が品川区に竹内工場を開業
  • 1941年 本社工場を杉並区荻窪(現在地)に移転
  • 1946年 純国産のダイナミックマイクロホンの開発に成功
  • 1948年 合資会社三研を設立
  • 1959年 三研マイクロホン株式会社に改組

脚注[編集]

  1. ^ 三研マイクロホン「CUS-101B」
  2. ^ SCIENTIFIC & TECHNICAL AWARDS / 2021”. oscars.org(sci-tech). AMPAS (2021年2月). 2021年2月3日閲覧。
  3. ^ アカデミー科学工学賞受賞のご挨拶” (PDF). 三研マイクロホン株式会社 (2021年2月12日). 2021年2月16日閲覧。
  4. ^ アカデミー科学工学賞を受賞した“高音質”ラべリアマイクロホン「COS-11Dシリーズ」─ 三研マイクロホン株式会社 技術部”. JASジャーナル2021年夏号Vol.61 No.3. 一般社団法人日本オーディオ協会(JAS) (2021年8月1日). 2022年3月17日閲覧。

外部リンク[編集]